2020年司法書士試験受験者数が前年比15%減 そろそろ対策を講じるべきでは?
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
司法書士試験まで残り1ヶ月弱。
気になるのは2020年の司法書士試験の出願者数がどうなったか。
今年は様々な要因が出た年、果たしてどうだったのでしょうか?
タイトルを見れば一目瞭然ですが…
2020年司法書士試験出願者数が前年比15%減 そろそろ対策を講じるべきでは?
個人的には予想通り出願者数減
2020年は新型コロナウイルス感染症予防の影響から司法書士の試験日が7月から9月に変わりました。
さらに2020年は試験会場も減らされ、一部地域の方は受験しやすい会場まで出なければならず出費が拡大。
さらに、民法の債権法や相続法の改正が本格的に出題される中での試験。
なので、個人的には本年度の司法書士試験は出願者は減るのではないかと読んでいました。
今年は、出願者数は14,451名とここ5年間で出願者数が最も少なく、前年と比べ2,380名も減、増減率も15%弱の減。
私は今年の試験については出願者数が減ることは予想していましたが、前年比15%減までになるとは思いませんでした。
やはり上記のことが影響しているのでしょうか?
会場数減は受験生にとっても大きな負担となることから、意外と大きな影響を受けますね。
出願者数が10年前と比べて半減に…
出願者数の推移を見ると、平成22年度は33,166名が出願しています。
受験者数は26,958名で合格者数は948名となっています。
しかし、この年をピークに司法書士試験の出願者数は下がっていて、ついに、令和2年度は出願者数も15,000名を下回ってしまいました。
司法書士試験も出願者数が半減していると「司法書士」そのものの魅力にかなり危機的な状況にあります。
日本司法書士会連合会も対策を講じるべきでは?
果たして、平成22年度をピークに出願者数が半減している状況を日本司法書士会連合会はどう思っているのでしょうか。
そもそも「司法書士」自体が一般の方に知られていない資格なのに、出願者の減少率がここまで高まると、司法書士そのもののあり方まで国民の議論が高まるでしょう。
AI時代と相まって司法書士不要論まで極端かもしれませんが言われても仕方ない時代になるかも。
ある本を読んでいたら、司法書士がいなくても登記手続きができてしまうという時代になると書いてありました。
広報のありかたとか司法書士の知名度をもっとあげていかないといけない時代に来ているのかと思っています。
出願者数が下がっても合格率は変わらない
個人的には、最終的に受験者数が減っても合格率は変わらないと思っています。
おそらく合格率は4%前後で推移すると思われ、人数は対出願率でみると600名弱場合によっては500名台に落ち着くと思います。
なので、出願者数が減っても合格率は変わらないものと思って受験生は勉強するべきでしょう。
難易度も正直極端に変わるわけではないでしょう。
資格試験予備校がもしかしたら…
一時期は3万人の出願者数がいたときは、資格試験予備校も活気がありました。
今は各資格試験予備校を見ていると、講師数も減っていて、縮小傾向にあります。
契約期間が満了すると、予備校講師も離れていく可能性があります。
最近はスマートフォンなどでどこでも勉強できる環境にあると売りにしている予備校も登場しており、結構競争が加速化します。
もしかしたら、これを機会に資格試験予備校も縮小ないし見直しもされると思います。
まとめ
最近、在宅ワークが増え、時間が余っているサラリーマンも多く、勉強したいと思っている方も多いです。
難関資格試験だとなかなか見向きもされないかもしれませんが、それなりに考えていかないといけない時期に来ていると思います。
司法書士業界がさらに活発に活動するためにも様々な方策を講じる必要があるでしょう。
今回は
『2020年司法書士試験受験者数が前年比15%減 そろそろ対策を講じるべきでは?』
に関する内容でした。
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参考書籍
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