こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。
目次
はじめに:終活は「人生を見つめ直す時間」
「終活(しゅうかつ)」という言葉を聞いて、どう感じますか?
「まだ早い」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、終活は元気なうちにこそ始めておきたい大切な準備です。
そして、何より「家族を困らせない」ことにもつながります。
この記事では、司法書士の立場から、終活の基本とエンディングノートの活用法をご紹介します。
終活とは?その目的を再確認しましょう
終活とは、人生の終わりをより良く迎えるための準備のことです。
「お金や財産がある人だけの話」と思われがちですが、それは誤解です。
お金がない人でも相続開始後に問題が起きることはあります。
本来の目的は、「自分の想いや希望を、家族にきちんと伝えること」です。
財産の整理にとどまらず、介護・医療・葬儀・人間関係など、心の整理も含まれます。
終活は、人生を振り返り、「自分らしい生き方」を再確認するきっかけにもなります。
エンディングノートで思いを可視化する
終活の第一歩としておすすめしたいのが「エンディングノート」です。
エンディングノートとは、自分の情報や希望を書き記すノートです。
遺言書と違って法的効力はありません。
しかし、家族にとっては「本人の考えを知る手がかり」となります。
書く内容は自由です。
また、エンディングノートをもとに遺言書を書いてもいいです。
たとえば以下のようなことを書きます。
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財産や保険の情報
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延命治療の希望
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葬儀の希望やお墓のこと
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ペットの世話を誰に頼みたいか
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家族への感謝やメッセージ
エンディングノートから相続対策を立てる方も増えています。
デジタル遺産の備えも忘れずに
近年増えているのが「デジタル遺産」に関するトラブルです。
ネット銀行、証券口座、SNS、サブスクリプション、スマホのロック情報などが該当します。
これらは紙に残るものではないため、家族が把握できず、相続の手続きが止まることもあります。
たとえば「スマホのロックが解除できず、遺言書の写真が見られない」などの例があります。
エンディングノートにこれらの情報を書き残しておくことが非常に有効です。
仏壇・お墓・ペット…意外と見落とされがちな終活項目
仏壇やお墓の承継についても、終活でよく話題になります。
誰に継いでもらうか、どこに置いてもらいたいかを話し合っておくことが安心につながります。
また、ペットを飼っている方は、世話を託す人を決めておくことも大切です。
大切な家族であるペットの行き先が決まらず、保健所に引き取られてしまう例もあります。
終活では、こうした「心の財産」についても考えておきましょう。
司法書士ができる終活サポートとは?
司法書士は、不動産の相続登記や遺言書作成、後見制度など、終活のさまざまな場面でサポートできます。
単なる書類作成ではなく、「どう進めるか」を一緒に考える伴走者でもあります。
ご相談の中では、家族信託や任意後見制度といった、認知症対策をご提案することもあります。
また、エンディングノートの書き方や使い方についても、初めての方にわかりやすくアドバイスしています。

まとめ:終活は「まだ早い」ではなく「今がちょうどいい」
終活は、残される家族のためだけのものではありません。
ご自身の思いや希望を形にし、「安心してこれからを生きる」ための活動です。
エンディングノートを書くことから始めてみませんか?
司法書士として、あなたの「最初の一歩」を全力でサポートします。
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