裁判所を騙る封筒に注意!詐欺にあわないようにするためには・・・
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
最近、詐欺の手口が巧妙化しつつあります。
特に裁判所からの書類をみると、ビビってしまう方が多いようです。
どのような手口で迫ってくるのか、対処法はなにかあるのかを紹介します。
今回のブログは2019年6月10日現在の情報をもとに書いています。
裁判所を騙る封筒に注意!詐欺にあわないようにするためには・・・
裁判所から書類が届くことをうまく詐欺グループは利用している?
最近裁判所から、心当たりのないハガキが届くということをよく聞きます。
「〇〇裁判所民事係」と騙り、あくまであなたが被告で訴訟が起こされていますよといわんばかりの内容です。
私が読むと違和感がありますが、一般の方が内容を読むと驚いてしまいます。
最近は、あたかも裁判所からの封筒に似せたもので訴状みたいなものが届くケースがあります。
だんだん手口が巧妙化されています。
本来どのようにして裁判所から訴状が届くのかを知っておきましょう!
裁判される記憶はない、ただ通信料でいろいろ使っている・・・
そういうところを漬け込んで詐欺グループは巧妙な手口であなたに襲いかかります。
実際に裁判所からあなたのところに訴状が来る場合を覚えておきましょう。
まず裁判所から来る書類は、基本茶封筒で送られます。
ただし、支払督促は長細いハガキみたいなもので、簡易裁判所から来ます。
裁判所からくる訴状は本人限定受取郵便できます。
簡易書留とかではきません。
これは裁判所で被告がきちんと受け取ったということを記録しておく必要があるからです。
訴状が被告に送達していないと、不意打ちになり、期日を開くことができません。
裁判所から書類が来た 不安であれば相談を!
そうはいっても裁判所から書類が来たらやっぱり不安と感じる方は多いでしょう。
もし、書類を受け取ったら、速やかに消費者生活センターに電話してください。
さらに、裁判所に電話して、封筒に書かれている内容の事件があるかを確認してください。
注意なのは、送られてきた封筒の電話番号に掛けるのではなく、必ず下記裁判所の電話にかけてください。
裁判所トップページから左側の「各地の裁判所」をクリックし、各地の裁判所の所在地・電話番号はこちらをクリック。
そうすると、各地の裁判所の所在地・電話番号が出てくるので、封筒に記載されている裁判所のところをクリックして電話してください。
電話するのは、上記のホームページに掲載されている電話番号であって、封筒に記載されている電話番号には絶対にかけないでください。
かけてしまうと詐欺グループの思う壺にはまってしまいます。
あと、裁判所からの書類がきて本当に不安であれば、司法書士に相談するのもありです。
裁判所からの訴状 放置していると危ないことも・・・
心当たりのない事情で裁判所を騙るところから書類が来た場合は基本無視でいいです。
しかし、中にはそうでないことも。
そのなかで注意なのは支払督促。
心当たりのない支払督促が自分のところに届いて放置していたら、確定して財産差し押さえがされたということも報告されています。
支払督促の場合、基本審査なく発送し、被告から異議申し立てがされなければ、判決が確定したのと同じになります。
異議申し立てすると、通常の訴訟となるため、相手は絶対に出ません。
実際の裁判で訴えられた場合、指定された期日に出席もせず、また答弁書なども出さないと、裁判は終結してしまい、原告勝訴になります。
それを狙って詐欺グループは裁判所を騙って書類を送ってくることも考えられるので本当に注意です。
不安であれば、先ほど紹介した裁判所に電話で確認するなり、司法書士に相談してください。
書類が来たら放置せず、速やかに対応しないとまずいことになります。
まとめ
裁判所から書類がきてとにかく不安であれば、司法書士なり専門家に速やかに相談してください。
今回は
『裁判所を騙る封筒に注意!詐欺にあわないようにするためには・・・[司法書士おしごと日記]』
に関する内容でした。
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