こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。
目次
はじめに
相続のことを親に切り出すのは、とても勇気がいることです。
「まだ元気だから」「縁起でもないと言われるかも」と思って、ずっと言い出せずにモヤモヤしていました。
でも、もし何の準備もないまま“その時”を迎えてしまったら、残された家族が困るのは目に見えています。
不動産を持つ家庭が多い地域では、「相続登記」や「不動産の分け方」が大きなトラブルにつながりやすいのです。
この記事では、相続に無関心な親御さんにも「これだけはやっておいてほしい」とお願いできる、超大事な3つを紹介します。
専門用語はなるべく使わず、誰でも理解できるようにまとめました。親御さんへの説得にも、そのまま使える内容です。

1. 遺言書を残してほしい
相続で一番揉めるのは「誰がどの財産をもらうのか」が決まっていないこと。
兄弟姉妹でのトラブルは珍しくありません。遺言書があれば、分け方がはっきりするため、余計な争いを避けられます。
遺言書が、家族の関係を守る大きな力になるのです。
「うちは仲がいいから大丈夫」と思う方もいますが、お金が絡むと想像以上に人の気持ちは変わります。
遺言書を残すことは「子どもたちに仲良くしてほしい」という親の最後のメッセージにもなるのです。
2. 財産の全体像をまとめてほしい
預金、不動産、保険、株式…。親の財産の全体像を子どもが把握しているケースは少ないです。
もし何も知らされないまま相続手続きをしようとすると、通帳や権利書を探すところから始めなければならず、とても大変です。
土地や家を相続する場合は「相続登記」が必須となり、財産の情報が揃っていないと登記が遅れてしまい、余計な費用がかかることもあります。
少なくとも、
-
通帳の場所
-
加入している保険の種類
-
不動産の権利証や登記簿の保管場所 をリストにしておいてもらえると安心です。
親にお願いする時は「自分が安心するために知っておきたい」と伝えると、角が立ちにくいです。
ここで活用できるのが「エンディングノート」です。
エンディングノートには、財産をかいたり、預貯金等を書いたりできるので、便利。
遺言書を書きたいと思ったときに活用するにも便利です。
3. 葬儀や医療の希望を話してほしい
相続の話をするとどうしても「お金」に注目しがちですが、実際に家族を悩ませるのは葬儀や医療の判断です。
-
延命治療を望むかどうか
-
葬儀は大きくやるのか、小さくやるのか
-
お墓はどうするのか
これらを元気なうちに話してもらえると、子どもは迷わずに済みます。「お父さんはこうしてほしいと言っていたから」と言えることが、残された家族にとって心の支えになるのです。
江戸川区で相続・相続登記を考えるなら
江戸川区は都内でも持ち家率が高い地域です。
そのため、不動産の相続が発生するご家庭が多く、相続登記の手続きが大きなポイントになります。
2024年からは相続登記が義務化され、放置しておくと過料(罰金)が科される可能性もあります。
つまり、親が元気なうちから不動産の名義や財産の状況を整理しておくことが、子どもたちの負担を大きく減らすことにつながるのです。
司法書士など、専門家に相談して「家の登記や財産の棚卸し」をしておくのも安心です。
まとめ 〜小さな一歩からで大丈夫
相続の話は重く、どうしても避けたくなるものです。でも、
-
遺言書を残すこと
-
財産の全体像をまとめること
-
葬儀や医療の希望を話すこと この3つを準備してもらえるだけで、相続の不安はぐっと小さくなります。
親に切り出す時は「全部じゃなくて、通帳の場所だけ教えて」といった小さなお願いからで大丈夫です。
その一歩が、将来の自分や家族を守る大きな安心につながります。
江戸川区で相続や相続登記に不安がある方は、ぜひ早めに準備を始めてみてください。
未来の自分が「やっておいてよかった」と心から思えるはずです。
今できる行動(CTA)
-
今日、親に「通帳の場所だけでも教えて」と聞いてみる
-
家族で一度「葬儀や医療の希望」を話してみる
-
江戸川区の司法書士・行政書士に無料相談を予約してみる
大きな準備ではなくても、こうした小さな行動が将来の安心につながります。今日の一歩が、明日の安心をつくります。
電子書籍でさらに詳しく学ぶ:がんばらない相続手続き
相続で悩んでいる場合は、電子書籍『がんばらない相続手続き:効率よく進める3つの方法』をお読みください。
基礎的な相続手続きについて詳しく解説しています。
今すぐ手続きを始めて、安心した未来を手に入れましょう!