新元号「令和」になって司法書士の実務はどう変わるか?
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
2019年5月1日。
平成が終わり、新元号「令和」がスタートしました。
司法書士業界は「令和」になってどのように変わるのか、平成時代にはかなり変わりました。
「令和」になり、司法書士実務でも影響がでる法律が早速変わります。
令和になり、司法書士はどうなるのか、自分の思うところを書いてみました。
新元号「令和」になって司法書士の実務はどう変わるか?
令和になって最初に実務に影響が出る法律改正は?
2019年7月1日、いよいよ相続法改正がスタートします。
自筆証書遺言の方式についてはすでに施行されていますが、今回の相続法改正は配偶者居住権以外のすべてが変わります。
遺産分割や遺留分など、実務に与える影響はそれなりにあると言えます。
特に遺留分は、事業承継との問題と絡めるとかなり変わると言っていいでしょう。
来年には債権法改正も控え、近い内には会社法も改正されるでしょう。
令和になっても、法律改正に対応できる司法書士にならないといけないと思っています。
司法書士法の改正で実務はどう動くか?
現在国会で司法書士改正が審議されています。
すでに参議院では法案が成立し、現在衆議院で審議されています。
おそらく今国会で成立するでしょう。
大きな司法書士法の改正になりますが、一番気になるところは「使命規定」が条文に入ること。
理念に基づいて司法書士が国民に果たすべき役割とは何かを考えて仕事しないといけないことになります。
もし司法書士法の改正が成立したら、働き方も考えていくことが必要なのかもしれません。
私の意見ですが、個々の司法書士がどう考えて仕事をするのか、国民のためにどう行動するのか、見つめ直す必要があるように感じます。
新しい時代に対応した「司法書士」になる
平成年間、この業界のことを諸先輩から話を聞いたり、補助者時代から今まで体験したことを書きます。
私自身は平成12年から補助者をしていますが、かなり業界は変わってきていると感じています。
登記申請が書面申請からオンライン申請、さらに新しい申請形態も議論されています。
そうした中で、時代に順応した司法書士にならないと生きていけない気がします。
さらにAIの登場で登記手続きが変わる可能性があります。
しかし、人とのコミュニケーションはAIにはできません。
おそらく登記業務その他裁判業務も後見業務もひとりに寄り添うことがますます重要になるのではと思うのです。
まとめ
あくまでも私の意見です。
司法書士業務は令和になってもなくなりませんが、生き残るためにはどうすべきかは常に考える必要があると感じています。
今の業務形態はどうなるのか、ここはしっかり考えていきたいです。
今回は
『令和になって司法書士業界ばどう変わるのか?自分なりに考えてみた[司法書士のおしごと日記]』
に関する内容でした。