東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
司法書士業務は登記が中心。
お客様から依頼され、実体法を確認しながら書類作成し、法務局に提出。
登記が完了したら成果物の返却。
業務としてはこれだけと思うかもしれませんが、プレッシャーも大きいです。
今回のブログは、これから司法書士はどうなっていくのかも私見を交え書きました。
司法書士業務のプレッシャー 登記を申請してから終わるまでの間の補正期間が・・・
書類を作成し登記申請だけするのが司法書士の仕事ではない!プレッシャーの戦い
たとえばあなたが自宅を住宅ローンで購入した際、登記手続きその他の段取りの手続に関わるのが司法書士です。
司法書士は人・物・意思の確認を行い、書類の不備はないか、手続に不備がないかを確認して不動産とお金を動かす役割、「立会」業務をします。
そして所有権を購入者に移転させ、金融機関の担保を登記簿に反映させる手続を行います。
司法書士は、数千万円、時には数億円のお金の動きと格闘しながら手続を行います。
万が一不備があると、全責任を司法書士がかぶらなければなりません。
なので、登記が完了し、登記簿に間違いなく手続の内容が反映されているかまで真剣に取り組みます。
正直、司法書士の報酬が高すぎるという方がいますが、このような責任の中で戦っているとなると、それなりの報酬をいただかないとやっていけないし、自分の生活も成り立たなくなるのです。
あと、だいたい司法書士報酬の中に法務局に支払う登録免許税があり、これが結構いい値段します。
例えば、500万円の固定資産税の建物を購入したとすると、2%が登録免許税になりますので、10万円が登録免許税となります。
登録免許税は誰がやっても必ずかかってしまう費用です。
商業登記でも、会社設立に関してはその日に登記を申請し、万が一不備があると、お客様の依頼されていたことができなくなり、責任問題になります。
なので、補正日まではとにかく緊張。
法務局から電話がかかってくるとなにかミスをしたのかと思い、下手するとお客様にも迷惑がかかる。
こういうことと日々戦っているのが司法書士なのです。
私が思う今後の司法書士の業務は?
特に商業登記は会社が本人申請する傾向があり、さらに最近は登記書類を作成する業者まで出てくる事態に。
本来雛形書類だと本当に実体法を反映しているかはわかりませんが、時代の流れもあるのでしょう。
登記案件が減少傾向の中、最近は成年後見にシフトを置いている司法書士もいます。
実はこちらも成年後見利用促進法で司法書士が後見人等に選任されるのが少なくなるともいわれています。
私は司法書士業務は他士業との協調ですすんでいくのではないかと思っています。
世の中が複雑化していく中で、一つの士業だけで解決できない問題がでてきています。
民事信託とか企業法務が代表例です。
司法書士は登記の専門家なので、その見地からアドバイスをし、他士業へつなぐことも今後は増えると思われます。
そういうところで国民から信頼を得て、司法書士業務がさらに発展していくと私は思っています。
実は日々プレッシャーと戦いながらお客様の要望に答えていくのが司法書士業務、司法書士は依頼者と二人三脚もしくはサポートする役割を果たしているのです。
まとめ
立会業務に始まり、補正日までプレッシャーがある、これからの司法書士の業務とバラバラに書きました。
しかし、これは一本の線でつながってきます。
今まで培ってきた登記の知識が他の分野にも出てきているのです。
是非、司法書士にもっと注目してほしいです。
今回は
『司法書士業務 日々のプレッシャーの戦いからこれからの業務のあり方まで・・・』
に関する内容でした。
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