相続登記の義務化で「自分でやる」は損?司法書士に依頼する5つのメリットと罰則を回避するコツ

東京都江戸川区船堀「司法書士・行政書士きりがや事務所」司法書士・行政書士「資格合格逆算メソッド」著者桐ケ谷淳一(@kirijunshisho)です。

はじめに

「2024年4月から相続登記が義務化された」というニュースを見て、焦っている方も多いのではないでしょうか。

「名義変更くらい、自分でできるかも?」と考える方もいらっしゃいますが、実は義務化後の新ルールでは、「慣れない書類作成で時間を浪費し、結局期限に間に合わない」**というリスクが潜んでいます。

本記事では、相続登記を司法書士に依頼する具体的なメリットと、義務化による10万円の過料(罰則)を確実に回避する方法を、司法書士の視点で解説します。

. 相続登記の義務化とは?放置のリスクをおさらい

2024年4月1日より、不動産を取得したことを知った日から3年以内に相続登記をすることが法律で義務付けられました。

  • 罰則: 正当な理由なく放置すると、最大10万円の過料(ペナルティ)の対象に。

  • 対象: 改正前に発生した古い相続も対象(2027年3月31日までがいちおうの期限)。

しかし、義務化の本当の怖さは罰金だけではありません。放置することで相続人が増え続け、「数年後にはハンコをもらうべき相手が100人を超え、売却も解体も不可能になる」という事態が全国で多発しています。

2. 司法書士に依頼する5つの大きなメリット

「書類の代行」だけが司法書士の仕事ではありません。プロに依頼することで、以下のような価値が得られます。

① 戸籍収集の「完全代行」で大幅な時短

相続には、亡くなった方の「出生から死亡まで」の戸籍が必要です。

古い戸籍は手書きで解読が難しく、遠方の役所へ郵送請求を繰り返すのは想像以上に重労働です。司法書士ならこれらをすべて正確かつ迅速に収集します。

② 「面識のない相続人」の調査・発見

戸籍を辿ると、依頼者も知らなかった相続人が見つかることがあります。

プロが法律に基づいて関係図を作成するため、後から「実は他にも相続人がいた」という手続きの差し戻しをゼロにできます。

③ 後のトラブルを防ぐ「遺産分割協議書」の作成

「親族間でなんとなく決めたこと」を、法的に不備のない書類にまとめます。

これがしっかりしていないと、将来その家を売却する際や、次の相続が起きた際に、銀行や買主から受け入れられないリスクがあります。

④ 複雑な「義務化対策」への即時対応

もし3年以内の登記が難しい場合でも、司法書士なら「相続人申告登記」などの代替案を即座に提案し、罰則を回避する道筋を立てます。

⑤ 精神的なストレスからの解放

慣れない役所仕事や親戚への連絡、法務局とのやり取りをすべてプロが引き受けるため、ご遺族は心穏やかに日常生活や供養に専念できます。

なお、相続人間に争いが生じる場合には司法書士では対応できないので、弁護士にお願いすることになります。

3. 「自分でやる」と「プロに頼む」の比較表

項目 自分でやる場合 司法書士に依頼する場合
手間・時間 数十時間〜(平日の役所巡り) ほぼゼロ(丸投げOK)
正確性 書類不備でやり直しの可能性あり 法的に100%正確
費用 実費(登録免許税等)のみ 実費 + 司法書士報酬
安心感 常に「これで合ってる?」という不安 罰則回避や将来のトラブル予防まで完備

まとめ:相続登記は「家族への最後のプレゼント」

相続登記を完了させることは、単なる名義変更ではありません。

「家族が将来、その家や土地で困らないように整理しておく」という、大切な未来への備えです。

「うちは複雑そうだから…」「まずはいくらかかるか知りたい」 そんな段階でも構いません。

義務化の期限が迫る前に、一度専門家へ相談してみることを強くおすすめします。

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。