相続手続きが複雑に?数次相続と代襲相続を江戸川区船堀の司法書士・行政書士がわかりやすく解説

こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。

はじめに 

相続は人生の重要なイベントですが、特に「数次相続」という概念は初めての方には難しいものです。

この記事では、法定相続分から数次相続の定義、代襲相続との違いまでを簡潔に説明します。

以前のブログで「代襲相続と再転相続」について触れましたので、こちらもあわせて御覧ください。

今回も最後までぜひ御覧ください。

法定相続分とは?

このブログでは何度も説明していますが、始めて読む方もいると思うので、再度「法定相続分」について説明します。

法定相続分は、民法で定められた相続人ごとの取り分のことです。

被相続人(亡くなった方)の財産がどのように分配されるかを決める基準です。

具体例

被相続人に配偶者と子供がいる場合、配偶者は財産の1/2を取得し、子供は残りの1/2を均等に分けます。

この基本的なルールを理解することは、相続手続きを円滑に進めるための第一歩です。

▼イメージ

数次相続とは?

数次相続とは、相続人が相続手続きを完了する前に次の相続が開始される状態です。

複数の相続が一度に発生するため、手続きが複雑化するのが特徴です。

数次相続の理解は、特に高齢の親族がいる家庭や相続人が複数いる場合に重要です。

具体例

被相続人Aさんが亡くなり、相続人として配偶者Bさんとその子供がいます。

その後Bさんが亡くなると、Bさんの相続分はBさんの相続人に引き継がれます。

この場合、Bさんの相続人は子供となります。

このような状況では、Aさんの遺産とBさんの遺産を同時に処理しなければならないため、手続きが非常に複雑になります。

数次相続の具体的な手続き

数次相続では、まず最初の被相続人の遺産分割協議を行い、その後に次の被相続人の遺産分割協議を行う必要があります。

例えば、Aさんの財産をBさんが相続し、その後Bさんが亡くなった場合、Bさんの財産としてAさんから引き継いだ分も含めて遺産分割協議を行います。

このプロセスは手間がかかり、専門家の助けが不可欠です。

代襲相続とは?

代襲相続については以前のブログでも紹介していますが、再度説明しますね。

代襲相続は、相続人となるべき人が被相続人の死亡前に亡くなっている場合、その子供(被代襲者)が代わりに相続することです。

代襲相続は、遺産分割協議が行われる前に相続人が亡くなっている場合に適用されます。

具体例

被相続人Aさんが亡くなる前にAさんの子供Cさんが既に亡くなっていた場合、Cさんの子供、つまりAさんの孫が代わりに相続します。

このように、代襲相続は世代を超えて財産を引き継ぐことを可能にします。

代襲相続の手続き

代襲相続の場合、代襲者(被代襲者の子供)は相続人としての権利を持ちます。

この場合、遺産分割協議書に代襲者の名前を記載し、他の相続人と同じように手続きを進めます。

代襲相続が発生することで、相続人の数が増えることがありますが、それぞれの取り分は変わりません。

数次相続と代襲相続の違い

これら二つの概念は似ているようで異なります。それぞれの違いを明確に理解しておくことは重要です。

数次相続

数次相続は、相続がまだ完了していない状態で次の相続が始まるケースです。

相続手続きを行う前に複数の相続が発生するため、相続人の範囲や法定相続分の再計算が必要です。

数次相続は、複数の相続が同時に進行するため、手続きが複雑になりがちです。

代襲相続

代襲相続は、相続人が被相続人の死亡前に亡くなっている場合に発生し、その相続人の子供が相続を受けることです。

代襲相続は1回の相続に対する救済措置です。

代襲相続では、世代を超えて相続が行われるため、相続手続きが比較的シンプルです。

数次相続の手続きの複雑さ

数次相続は通常の相続よりも手続きが複雑です。

1つの相続手続きが終わらないうちに次の相続が始まるため、相続人の範囲や法定相続分の再計算が必要になります。

数次相続の具体的な例

例えば、祖父が亡くなり、その遺産が祖母に相続される前に祖母が亡くなった場合、祖父と祖母の遺産を同時に処理しなければなりません。

このようなケースでは、相続手続きが二重に発生し、手続きが煩雑になるため、専門家の助けが必要です。

専門家に相談する重要性

数次相続の手続きは非常に複雑です。そのため、弁護士や司法書士といった専門家に相談することを強くおすすめします。

専門家は複雑な手続きをスムーズに進めるサポートをしてくれます。

まとめ

相続は誰にとっても重要な問題であり、その手続きやルールを理解することは大切です。

法定相続分を基本とした数次相続は特に複雑なケースが多く、しっかりとした知識と準備が必要です。

代襲相続との違いを理解することで、よりスムーズに対応できるでしょう。

相続手続きに困った際は、ぜひ専門家に相談して、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。

この内容が少しでもお役に立てば幸いです。

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今回は
『相続手続きが複雑に?数次相続と代襲相続を江戸川区船堀の司法書士・行政書士がわかりやすく解説は』
に関する内容でした。

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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