司法書士 何の仕事しているか知られていないが難関資格
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
司法書士ってどんな仕事をしているのかよく聞かれます。
そこで、司法書士補助者から合格して独立して20年弱業界にいる私が、司法書士の魅力とどうやったら司法書士になれるのかを紹介します。
司法書士 何の仕事しているか知られていないが難関資格
そもそも司法書士の業務の役割は?
司法書士のメイン業務は「登記」です。
「登記」と言っても具体的にどうするのか分からない方もいるので、紹介していきます。
不動産は土地と建物があり、名義を登記簿に記載することで、一応自分のものとして登記簿に公示されます。
その名義人が変わる場合に、発生原因をもとに名義を変えていきます。
その名義を変える手続きを「登記」といいますが、その仕事を依頼者に変わってできるのが司法書士です。
名義を変えるといっても、一筋縄にはいかないことがほとんど。
名義を変える「原因」があり、それを裏付ける根拠となる書類を集めたり、法的解釈をしたりと結構たいへん。
なので、司法書士に依頼して、名義変更に必要な登記手続きを行います。
それを担保するのが司法書士試験となります。
司法書士は、他にも会社設立や役員変更登記など商業登記の分野も担います。
なので、これから起業する方や経営者は司法書士の知り合いがいるといいですよ!
司法書士になるにはどうすればいいのか?
司法書士になるには、試験に合格して、登録すればなれます。
試験の受験資格はありません。誰でも司法書士試験を受けることができます。
試験は2つあります。
まずは筆記試験、こちらは年1回、7月第一日曜日に行われます。
筆記試験に合格した方が、10月中旬の口述試験を受けることになります。
口述試験は人物確認がメインなので、ほぼ筆記試験で決まるといっていいです。
まずは、筆記試験でしっかり合格点を確保する勉強をすることが重要です。
司法書士試験は広範囲 まずは浅く広く勉強する
司法書士試験は全部で11科目あります。
メインの科目は5科目、民法・不動産登記法・会社法(商法)・商業登記法・民事訴訟法です。
以前は民事訴訟法はマイナー科目扱いでしたが、司法書士業務の簡裁訴訟代理業務で民事訴訟法の知識がひつようになるため、あえて主要科目としました。
これだけで70問中58問出題されるので、かなり重要となります。
その他の科目(憲法・刑法・民事執行法・民事保全法・司法書士法・供託法)はマイナー科目と言われていますが、主要科目と関連しているため、こちらで点を落とすと合格は難しいです。
なので、科目数は多いですが、バランス良くやっていかないと、点数は意外と伸びません。
さらに、不動産登記法・商業登記法の記述式試験があり、こちらは実務に即して申請書を作成したり、法的根拠を答えさせたりします。
司法書士試験が実務家登用試験と言われる所以です。
範囲が広いので、完璧を目指して勉強していると相当時間がかかります。
合格最低点を取ればいいので、ある程度割り切って広く浅く勉強することが重要です。
司法書士試験の合格率は?
司法書士試験、最近は15,000名ほどが受験して、合格者は約600名。
合格率が3~4%と低め。
それが難関資格試験だといわれる所以です。
ただ、実際には、合格できるレベルの方が3,000名程度くらいだといわれ、その中での合格の椅子の取り合いとなります。
受験生の中でも合格レベルに至っていない状態で受験する方も多いので、合格率が低くてもチャレンジする価値は十分にあります。
まとめ
司法書士の業務のことと司法書士試験のことについてざっくり話しました。
なかなか世間では司法書士のことを知っている人が少ないのが現状です。
このブログで少しでも司法書士のことを知ってもらえると嬉しいです。
今回は
『司法書士 何の仕事しているか知られていないが難関資格』
に関する内容でした。
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参考書籍
司法書士の「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本[第2版] | ||||
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