2020年司法書士試験筆記試験合格発表 合格率は上がっているが…
ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 鉄道大好き司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
2020年の司法書士筆記試験が9月に行われ、先日に筆記試験の合格発表がありました。
Twitterを見ていると、合格した人の喜びのツイートがあった反面、残念だったという方もいました。
2020年の司法書士試験の筆記試験の結果をみて、私がどのように感じたのかを紹介しつつ、来年目指す方向けにも触れていきます。
2020年司法書士試験筆記試験合格発表 合格率は上がっているが…
意外と低い記述式の基準点
択一式の基準点はすでに公表されていますが(午前が75点、午後が72点)、記述式の試験の基準点が公表されました。
私がびっくりしたのが、記述式の基準点。
なんと70点中32点だったこと。
基準点で5割を切ることは個人的には異常だと思います。
記述式試験が難しかったのか、たまたま平均点が31.76点で32点で半分だったため、そこで基準点にしているようです。
6割42点で全体の20%だと考えると、記述式試験はある意味、出題者の意図を外さないことと、大枠を外さなければ基準点どころか合格点も取れる気がします。
なので、細かい論点よりも自分が登記申請して一応は登記受理される程度にかけていればいい気がします。
合格点は昨年よりも上がっているが…
合格点は、205.5点で、昨年総合点で200点切りしたときよりも上がっています。
合格率も受験生で割り出すと4%位で、ここ最近は合格率は4%前後となっています。
満点を目指さない、8割勉強に絞ったほうが受かりやすい?
個人的意見ですが、司法書士試験の場合、総合1位だろうが、ビリだろうが、その後の進路に影響しません。
なので、ギリギリでも受かってしまえばいいのです。
となると、この試験は完璧を目指すとリスクがあるということはおわかりいただけるでしょう。
今年の実績で行くと、択一式で午前・午後ともに28問正解(81点)獲得し、記述式で6割得点できていれば(42点)210点獲得でき、合格できます。
最近の受験生は、予備校や予備校講師のブログの情報量が多く、情報多寡になっている気がするのです。
なので、まずは誰がなんと言おうと過去問・条文レベルのことをしっかり押さえることが重要です。
過去問も様々な角度から検討する必要があります。
択一の肢一つとっても正誤の判断だけでなく理由付け、関連知識をしっかり把握しながらやっていくことが記憶力アップにも繋がります。
過去問しっかりやっていますといって落ちる人は、過去問を暗記している可能性が高いです。
条文を丹念に引くという作業も怠っている気がするのです。
まずは条文・過去問をメインにした勉強にシフトし、答案練習会でアウトプットし、過去問レベルの問題を落とさない勉強のほうが実は早く受かる気がします。
まとめ
この試験はやることをしっかりやっていれば合格できる試験です。
時間がない方は、とにかく絞るということを意識したほうがいいです。
どうやら、私の出身大学の現役生が受かっているとの情報があります。
とにかく来年の試験を目指している方は、悔しいかもしれませんが、早めに勉強再開してください。
今回は
『2020年司法書士試験筆記試験合格発表 合格率は上がっているが…』
に関する内容でした。
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