司法書士実務書 受験生は読むべきか?
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
7月下旬から8月上旬にかけて、司法書士の実務でよく使われる本の改訂版が発売になりました。
法務局の職員も読んでいるそうで、実務では多大な影響を与えている本です。
ところで、このような実務書を、司法書士の受験生は読むべきなのでしょうか。
そのことを紹介していきます。
司法書士実務書 受験生は読むべきか?
実務で支持されている本が発売されました!
今回紹介させていただくのは「商業登記ハンドブック第4版」。
第3版でも、増刷されるときに多少記述が増えていましたが、今回は、改訂版として登場しました。
令和3年3月1日会社法改正と2月15日の商業登記法の改正を加味し、アップデートされた最新版です。
ページ数も増加しており、実務ではおそらく多くの方が参考にされるでしょう。
私もサラッと見ましたが、やはり、商業登記に関してはバイブルと言える本ではないでしょうか。
司法書士受験生は実務書を読むべきか?
そこで問題になってくるのは、司法書士試験も商業登記や会社法が出題されるので、このような実務書を受験生が読むべきかという問題。
結論から言うと、司法書士受験生は実務書を読むべきではありません。
実務書を読むくらいなら、今まで使っていたテキストや過去問集、条文を丹念に読んだほうが効率的です。
商業登記ハンドブックは600ページ弱もあり、さらには試験と関係ない部分も多く含まれます。
勉強の効率面から考えても、読むべきではないですし、逆に読む時間はありません。
基本、司法書士受験生の場合は、昨今は試験対策本も書店で並ぶようになったので、独学の方もこの本と過去問集と条文をしっかりやればいいです。
独学で実務書からスタートするのは、長期受験生への道の第一歩です。
実務書を読むくらいなら「法学入門」を読むべし
法律の根底、軸となるものとして「法学」があります。
司法書士試験では出題されませんが、法律の運用、条文の解釈の方法など、法律の軸となる内容が学べるものです。
法学部法律学科に入ると「法学」は一応必須科目となっています。
もしどうしても、実務書を読みたいのであれば「法学入門」とかそういう類の書籍を読むといいでしょう。
法律の全体像を理解することができ、暗記一辺倒での無意味な勉強を避けることは可能です。
とはいっても、時間のない方は別に「法学入門」とか、基礎講座の最初の段階のテキストを読み返すくらいで構いません。
まとめ
司法書士受験生が、実務書を読む暇があったら、過去問集と条文、テキストをしっかり読み込むほうが勉強効率面ではいいです。
やはり、試験に合格することが大きな目標のため、そのために非効率的な勉強はするべきではありません。
今回は
『司法書士実務書 受験生は読むべきか?』
に関する内容でした。
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法学入門 宍戸 常寿/石川 博康 有斐閣 2021年04月26日頃 売り上げランキング :
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