相続 実際に問題が起きるのは相続開始後が多い!相続開始前にできることとは?
ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
最近、相続法が改正されて、相続にますます注目が集まっています。
いろいろなことがネットでも話題になっていますが、相続開始後に起きている問題を取り上げていることがほとんど。
相続開始後に起こり得そうな問題を相続開始前に対応できないのかが相続問題で無用なトラブルに巻き込まれずに済みます。
では、相続開始前から事前にできることとは何かを書いていきます。
相続 実際に問題が起きるのは相続開始後が多い!相続開始前にできることとは?
相続人間の仲が悪くて争いになりそうな場合の対処法 遺言
だいたい相続に関して問題になるのは、相続人間で不平等な扱いを受けるから。
そうであれば、相続開始前にできそうなことをあらかじめ講じておくことが重要です。
特に被相続人の面倒をずっと見たにも関わらず、相続開始後に不満が爆発するということも多々あります。
そこで解決する方法の一つに「遺言」があります。
遺言には、大きく分けて自筆証書遺言と公正証書遺言があります。
いずれにしても、遺言で自分の思いをきちんと伝えることが大事。
付言事項でなぜそのような財産の分け方をしたとか、感謝の言葉を添えるなどの工夫が必要です。
ただ、遺言をかけばいいのではないことを十分に理解してください。
遺言書をもとに無用な争いが生じることがあるからです。
できれば、公正証書遺言でやっていただきたいのですが、自筆証書遺言でも一部を除き自筆する必要があるので、場合によっては思いを伝えやすいと言えます。
2020年7月から法務局に自筆証書遺言を保管する制度ができますので、万が一なくしても法務局に自筆証書遺言を保管しておけば大丈夫です。
保管費用と管轄法務局についてはこちらを御覧ください。
法務省:自筆証書遺言書保管制度の手数料一覧・遺言書保管所一覧
相続財産の確認 相続税が発生するかどうかで対策を!
相続税は相続人にとって思いがけない負担が生じます。
相続税の額が多くて、実際に現金で払いきれず、物納で納税する相続人も多く、場合によっては借入までして相続税を納税する人も出ています。
まずは相続財産になるものを把握することが重要です。
その上で、相続税が発生する見込であれば、どうやって対応すればいいのか、税理士に相談してください。
税理士によって相続税に強い人とかいますので、ネット等で情報を得ながら対応するのがいいでしょう。
特に、ひとり株式会社を行っている方は、承継問題も含め対応しないと、思わぬものが相続財産になるので注意が必要です。
まとめ
相続については、相続開始後に相続人の無用な争いと相続税の支払いのトラブルが多いです。
相続開始前にできることはきちんとやることを是非やってください。
今回は
『相続 実際に問題が起きるのは相続開始後が多い!相続開始前にできることとは?』
に関する内容でした。
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