東京都江戸川区 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザーの司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
「相続」
実は簡単に考えている方多いですが、意外と根が深い問題が多いです。
なぜ、根が深いのか?
理由として「人のココロ」の問題があります。
なぜ「モノ」ではなく「ココロ」なのか?
そのあたりを今回は解説していきます。
家族問題がそのまま相続問題にもつながる
どうしても、「相続」を考えるとき、財産や相続税など「モノ」ばかりに目がいきがち。
これは、仕方がありません。
財産があると争いにもなるし、相続税が発生すると思いもかけない金額を相続人が負担しなければならなくなる。
「モノ」(=財産)に関する問題にも対応しなければなりません。
しかし、実際の問題は「モノ」よりも「ココロ」。
特に「家族の問題」がそのまま「相続問題」にもつながります。
家族の状況が現状どうなのか、家族内でなにか争いはないか?
生前の相続対策をするにあたり、家族で何か問題があるのかを確認する必要があります。
さらに、相続人は誰なのかを把握することも重要になります。
亡くなった親の相続人を調査していたら、前婚があり、そこに子供がいたとかになると、相続問題が混迷を深めてしまいます。
生前の相続対策 自分の棚卸しが一番大事!
昨今、「エンディングノート」とか「終活」とか話題になっています。
これらのツールを使って、まず自分のことをじっくり見つめなおす。
自分の棚卸しをするのは、「遺言」を書くにあたって必要な行為です。
あなたが公正証書遺言を書きたい場合を例にとってみましょう。
公正証書遺言を作成する際、「付言事項」を書くことができます。
「付言事項」には、法的効力はありません。
しかし、自分はなぜこの財産をこのように分けたのか、将来残された方(相続人)にはこうなってほしいという「自分の想い」を遺言書に残すことができます。
いわば「最後のラブレター」といったところでしょうか。
公証人によっては「付言事項」について突っ込むこともあるようです。
ただ、付言事項に書かれていることは自分にとって相続人に向けての大事なお手紙の部分。
ぜひ付言事項で自分の想いが盛り込んでもらえるよう、公証人に話をして、遺言書に記載しましょう。
最近は専門家の間で「付言事項」について色々意見があるようですが、私は付言事項を書くべきであると思っています。
付言事項についても、相続人間の「ココロ」の問題が出てきます。
まとめ
まずは、「財産」とかの「モノ」に執着せず、自分がどうしたいのかというところから相続対策を考えましょう。
その上で、相続人は誰か、将来どうなって欲しいかを考えて遺言書を書く。
「自分の棚卸し」が相続対策を始めるにあたり大事です。
ぜひ、相続対策「モノ」の観点からも大事ですが「ココロ」の部分から考えてみてはいかがでしょうか。
今回は
『相続で見落としがちな”ココロの問題: 相続対策の新たな視点を江戸川区船堀の司法書士・行政書士が解説』
に関する内容でした。
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