遺言書は“気持ちの保険証”― ケンカを減らすのは金額ではなく“ひと言の優しさ” ―

東京都江戸川区船堀、司法書士・行政書士桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。

はじめに

相続というと、多くの人が“お金の問題”だと思っています。

しかし、実務に深く関わる司法書士として強く感じるのは、相続で本当に揉めるのは、お金の額より“気持ちのズレ”だということです。

遺言書は、そのズレを整え、家族の未来を守る“気持ちの保険証”になります。

この記事では、実務の経験から“家族を守る遺言書の本当の役割”をわかりやすく解説します。

なぜ今「遺言書」が必要とされるのか

  • 相続は金額の大小では揉めない

  • 兄弟間の役割の違いで誤解が生まれる

  • 親の介護・通帳管理・実家問題など背景が複雑化

現代は、家族の形が多様化し、感情のズレが起きやすい時代になっています。

だからこそ、遺言書が“心の交通整理”の役割を果たすのです。

遺言書が家族に与える3つの効果

①家族の“迷い”をなくす

遺言は、相続手続きの方向性を示すナビゲーションになります。

②“気持ちの行き違い”を減らす

遺言書の“ひと言”が、家族の誤解を驚くほど軽減します。

③実家・空き家などの扱いを明確にできる

特に実家が関わる相続では、遺言書の有無が決定的に重要です。

どんな遺言書が“家族を守る遺言”になるのか

法律上の要件を満たしながら、次の3つを書くだけで“家族を支える遺言”になります。

  • 感謝

  • 理由

  • 願い(未来へのメッセージ)

今日から始められる「遺言書づくりの一歩」

  • 手書きでOK

  • 長文でなくていい

  • 完璧である必要はない

大切なのは、「あなたの気持ちが家族に届くこと」ただ、それだけです。

まとめ

  • 相続は“お金の問題”ではなく“気持ちの問題”が中心

  • 遺言書は、家族の心を整える“気持ちの保険証”

  • 感謝・理由・願いの3つで十分

  • あなたの言葉が、家族の未来を守る

メルマガの登録はこちら

Youtube

関連記事はこちら

この記事を書いた人

アバター画像

司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。