こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続」「会社設立を軸とした企業法務」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。
目次
はじめに
相続」という言葉を聞くと、
多くの方は 「財産の引き継ぎ」「手続きが大変」 というイメージを持つかもしれません。
しかし、司法書士として数多くの相続に関わってきた経験からお伝えすると、相続とは“手続き”以上に 家族の関係や想いが表れる時間 でもあります。
今回は、法律ではなく 「漢字」から相続の本当の意味をひも解く 少し変わった視点でお話しします。
むずかしい専門用語は出てきませんので、相続がよく分からない方にも安心して読んでいただける内容です。
「相」──互いに向き合う、寄り添うという意味
「相」という字には本来、“向かい合う・寄り添う・よく見る” という意味があります。
もともと「木の下で人と人が向き合っている姿」を表す文字とも言われています。
相続の“相”には、こんな想いが含まれているのかもしれません。
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親と向き合う
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家族と向き合う
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実家と向き合う
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自分自身の気持ちと向き合う
相続手続きというと、つい「戸籍を集める」「書類をそろえる」ことに意識が向きがちですが、実際には 家族と向き合う時間そのもの なのです。
司法書士として相談を受けていると、
「もっと早く話しておけばよかった」
「親の気持ちを聞けなかったのが心残り」
という声を本当によく耳にします。
相続の始まりは“向き合う勇気”から。
そのことを「相」という漢字は教えてくれています。
まさに自分が提唱する「ココロの相続」にあっていますね。
「続」──つなぐ、絶やさず守るという意味
続という漢字は、“糸”+“つながりのしるし” からできていると言われており、
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つなぐ
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受け継ぐ
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絶やさないように守る
という意味があります。
相続では財産を引き継ぐことが目立ちますが、本来つながれているのは“モノ”だけではありません。
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親が大切にしてきた家
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家族の思い出
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受け継いだ名前
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家族の価値観や生き方
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親から子へつながる想い
こうした“形のないもの”も、未来に続いていくものです。
相続とはつまり、財産を超えて、家族の歴史や心をつないでいく行為なのだと思います。
「相続」の本質は“向き合いながら未来へつなぐこと”
「相(向き合う)」
×
「続(つなぐ)」
この2つを組み合わせると、相続の本質が浮かび上がります。
相続は“向き合って未来へつなぐ”家族のプロセス
法律では“財産の承継”と説明されますが、漢字の意味に目を向けると、相続とはより人間らしい営みであることがわかります。
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親と向き合い
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家族と向き合い
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自分の気持ちにも向き合い
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大切なものを次の世代へつないでいく
相続は決して お金だけの問題ではなく、「想いのバトン」でもある のです。
手続きの前に「向き合う」ことで、相続は驚くほどスムーズになる
司法書士として感じることがあります。
相続がスムーズに進むご家庭には、必ず共通点があります。
それは、“手続きより先に、家族で向き合う時間を持っている” という点です。
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親の気持ちはどうか
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兄弟姉妹に温度差はないか
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実家の状態はどうか
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誰が何を望んでいるのか
これらが共有されているだけで、相続の負担は大きく減り、トラブルになる可能性も格段に下がります。
相続は書類作業だけではありません。
むしろ、対話と理解がもっとも大切な準備なのです。
まとめ──漢字の意味を知ると、相続が少しやさしく見えてくる
相続という言葉は、ただの法律用語ではありません。
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相(向き合う)
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続(つなぐ)
この2つの意味を知るだけで、相続は“家族の未来をやさしくつないでいく行為”として理解できます。
相続は、決して恐れるものではありません。
「誰と向き合って、何をつないでいくのか」
そこに意識を向けることが、本当の相続準備の第一歩です。
江戸川区・船堀で相続を専門にしている司法書士として、相続に関する不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。


