相続も心の時代に突入か?なぜ争いが起きてしまうのかを考えて対策を!

東京都江戸川区 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。

はじめに

最近、相続に関する様々な問題が出ています。

相続の「争い」が起きてしまう事例が紹介されていますが、実際は財産というより人間関係の「ココロ」のところが要因にあります。

なんだか感情的になったり、不平等だと感じてしまうと「紛争」の種になってしまいます。

そこで「相続」を「争続」にさせないためには何が重要なのかを私の考えも含めて書いてみました。

「遺言書」だけで解決できない問題も!

相続の争いを少なくする方法として考えられるものとして「遺言書」があります。

多くの人は「遺言書さえ書いておけば安心」と思っています。

しかし、実は遺言書をオールマイティーなものと考えるのは危険なところもあります。

遺言書の書き方次第ではかえって争いの元となってしまうのです。

あくまでも「遺言書」は遺言者の希望を書いたものに過ぎません。

なので、生前からある程度、自分の財産をどうしたいのかは考える必要があるのです。

自分の財産をどう考えるの 相続「前」にできることのスタート

自分の財産は、基本は相続開始時に相続人全員に債務も含めて承継されます。

おそらく自分の財産をどうしたいかは、その人の気持ち次第だと思うのです。

なので、まずは「相続税」や「遺言書」のことを気にせずに棚卸ししてみてはいかがでしょうか。

これは「相続税」がかからない場合であっても検討したほうがいい事項です。

自分の思いをどうしたいのかを託すということはこれからの時代はより重要になってきます。

相続対策もある意味「予防法務的」な側面があります。

多くの方は実際に起きてから慌てる方が多いです。

正直「予防」的なことには興味はない方も多いでしょう。

しかし「予防」的なことをしておくことで、残される相続人の方も無用な争いをすることはなく、お互い安心してあなたの思いを汲んでくれるでしょう。

家族信託にしても遺言にしても、自分が元気なときにしかすることができません。

最近思うのは、元気でない状態で認知症になり、誰も身寄りもなく、自分がこうしてほしいことも告げられず亡くなってしまうと、なんだか寂しい気持ちになることがあります。

今が元気な場合であっても、何が起こるかわからないのが現状です。

なので、できるときに相続対策をしておくことが非常に大事になります。

年末年始に改めて「相続」について考える

今年は行動規制もなく、帰省する方も多いでしょう。

せっかく家族の方とお会いする機会もあるので、できれば「相続」のことについて話してみてはいかがでしょうか。

なかなか繊細な部分があり、話しづらいところがあるのは重々承知です。

しかし、このことをお話しておかないと、実際に「相続」が開始した時にもっと深刻な問題も出てきてしまいます。

ぜひこの機会に「相続」について見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

「相続税」も意識することも相続対策をしていく上で重要ですが、まずは自分の財産などをどうやって相続人に託していくのか。

これからの時代は「物」の相続よりも「心」の相続が大事になります。

今回は
『相続も心の時代に突入か?なぜ争いが起きてしまうのかを考えて対策を!』
に関する内容でした。

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参考書籍

親が元気なうちからはじめる後悔しない相続準備の本

五十嵐 明彦 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2019年11月29日頃
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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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