こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
相続は家族にとって重要な問題です。
適切な準備と知識を持っていることで、スムーズな相続手続きを実現できます。
今回は、これまで紹介した相続のポイントをまとめ、特に重要な3つのことをお伝えします。
最後までぜひお読みください。
ポイントその1 相続人の確定
事前対策や相続開始後の相続手続において最初に行うべきは「相続人の確定」です。
相続人が誰であるかを明確にすることで、遺産分割の基礎が固まり、手続きをスムーズに進めることができます。
生前の相続対策においても、推定相続人が誰になるかで手続に大きな影響を及ぼします。
相続人の確定方法:
- 戸籍の収集:被相続人の出生から死亡までの戸籍を全て収集します。
- 法定相続人の確認:民法に基づき、配偶者、子、父母、兄弟姉妹などの法定相続人を確認します。
このプロセスを怠ると、相続人間でのトラブルや手続きの遅延が発生する可能性があります。
確定作業が面倒な場合は、専門家のサポートを受けることをお勧めします。
まずは戸籍謄本の収集を始めましょう。
そして、疑問点があればすぐに専門家に相談することが重要です。
ポイントその2 遺産分割の協議
次に重要なのは「遺産分割の協議」です。
最近は生前相続対策で「遺言書」を作成する方が増えていますが、まだまだ相続開始時に「遺言書」を残している方は多くありません。
その場合は「遺産分割協議」をしていく必要があります。
遺産分割協議のポイント:
- 全相続人の同意:すべての相続人が協議に参加し、同意する必要があります。
- 遺産分割協議書の作成:合意内容を文書化し、全員の署名・押印を行います。
- 専門家のサポート:司法書士や行政書士のサポートを受けることで、法的な不備を防ぐことができます。
話し合いがつかない場合は、家庭裁判所での調停・審判に移行します。
協議が円滑に進むことで、後の手続きがスムーズになります。
まずは、全相続人が参加する遺産分割協議の場を設け、初回のミーティング日程を決めましょう。
ポイントその3 相続税の申告と納税
多くの方が気になるのが「相続とお金」です。相続税がかかるのかどうか心配になる方もいます。
「相続税の申告と納税」も相続人にとって重要なポイントです。
相続税は一定の基準を超える財産に対して課税されるもので、適切な申告と納税を行うことが求められます。
まずは「基礎控除額」を超えていないかどうかを確認し、不安だと思ったら税理士に相談しましょう。
「基礎控除額=3,000万円+法定相続人の数×600万円」
相続税申告の流れ:
- 遺産の評価:不動産や金融資産などの評価を行います。
- 基礎控除額の確認:相続税には基礎控除額が設定されています。これを超える財産に対して課税されます。
- 税務署への申告:相続開始から10ヶ月以内に申告と納税を行います。
相続税は期限が決められているため、早めの対応が必要です。
生前から相続税対策もしておくことが大事になります。
具体的な対策や申告方法については、税理士や専門家に相談することをお勧めします。
まずは、相続財産のリストアップと評価を行い、税理士との相談日を設定しましょう。
まとめ
これらの3つのポイントを押さえることで、相続人としての役割をしっかり果たし、トラブルを避けることができます。
相続手続きを初めて行う方は、何から対策をすればいいのかわからないことがほとんどです。
専門家のアドバイスを受けながら進めることをお勧めします。
この内容が少しでも参考になれば幸いです。
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今回は
『相続専門家が教える!相続人が押さえるべき3つの大事なこと』
に関する内容でした。
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