東京都江戸川区「6回目でやっと司法書士試験に合格した「相続・会社設立」の専門家 登記業務を通じてお客様に寄り添う」 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
「相続登記義務化」
まだ浸透していない現実があります。
おそらく不動産を持っていないと「相続登記義務化」は関係ないと思っている人は多いでしょう。
でもちょっと待った!
不動産を持っていなくても、生前の相続対策は大事です。
相続開始後の紛争 財産がなくても問題になることを知っていますか?
相続開始後、預貯金や有価証券などの財産があった場合、基本は法定相続分どおりで分けます。
しかし、自分が親の面倒を見たとかで法定相続分だと納得しない相続人も出てきます。
そうなると紛争のもとになります。
逆に財産が不動産しかない場合も、相続人間で分割しづらいため、問題となります。
実は、家庭裁判所での遺産分割調停事件の75%弱が遺産額が5,000万円以下なのです。
相続税に絡まない遺産額で揉め事が多くなっている、この現実を知ってほしいのです。
相続で揉めだすと解決までに時間がかかる
遺産分割事件の場合、平均審理期間が11.5ヶ月とほぼ1年かかります。
その前から紛争が起きているので、実質解決までには1年以上かかると思ってください。
その間に、相続人間の人間関係も悪化し、取り返しのつかないことになります。
なので、相続財産を託す人はそのことを知っておかないと、残された方々(相続人)に迷惑がかかるのです。
自分の思い通りに財産を託す方法を始める前に…
まずは、「エンディングノート」を使って、自分の今所有している財産を洗い出してください。
その上で、どの財産を誰に託したいのかを考えてください。
その時に大事なのは、相続人複数の場合に不平等が生じるときの対策をしっかり講じること。
節税とか小手先のテクニックだけでなく、相手にどうやって納得してもらえるかを考えることが重要です。
財産の洗い出しができたら本格的な対策を!
一番いいのは「遺言書」を書くこと。
自分で自筆でかければいいですが、自分で書くのが面倒であれば、費用はかかっても公正証書遺言にすることをおすすめします。
合わせて、この遺言を書いた経緯を示す「付言事項」もそえることを忘れずに。
これからの時代の「相続」は生前対策が大事です。
早めに司法書士などの専門家に相談してください。
当事務所の2024年の方針はこちらになります。
まとめ
相続対策は、財産が少ない人も行うことが大事。
遺産が少なくても現実に問題が起きているのは、財産が少ない人ほど揉める傾向にあることをもっと知って欲しいです。
元気なうちからの対策が残された相続人も安心できるのではないでしょうか。
今回は
『紛争回避のための相続計画:財産が少なくても必要な理由を江戸川区船堀の司法書士・行政書士が解説』
に関する内容でした。
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