2019年の司法書士試験筆記試験の結果は?
ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
先日、司法書士試験の筆記試験の合格発表がありました。
今回は難易度が上がったのでしょうか。
総合点もここ最近と比べ、低くなっています。
その要因は択一式試験の基準点の低下があります。
2019年の司法書士試験筆記試験の結果は?
今年は全般的に難易度があがったのか?
まず、今年の筆記試験の合格人数はざっと数えて600名を多少超えた程度。
このあと、司法書士試験には口述試験があります。
ただ、口述試験の場合、試験会場にいってきちんと対応できれば合格できるので、ほぼ筆記試験で決まると言ってもいいでしょう。
最終合格発表は11月初旬。
そのときに詳しいことは書けます。
今回は、法務省で公表されているデータをもとに、私見を交えて書いていきます。
正直、今年は多肢択一式も記述式も意外と難易度が上がったといえるかもしれません。
総合点の低下 多肢択一式問題の基準点の低さが要因?
多肢択一式問題の基準点が2019年の筆記試験では低いです。
午前の部が25問(75点)、午後の部22問(66点)と多肢択一式の基準点が例年と比べ低くなっています。
受験生の質が低下したのか、問題が難化したのかそのあたりはわかりません。
ただ、聞いた話によると、午後の不動産登記が実務よりの問題が多かったとのこと。
なので、条文・過去問をきちんとやりつつ、実務のことも多少は知っておく必要があると思われます。
変な細かい知識を追うよりも、基礎を深く掘り下げていくほうが点数がとりやすいでしょう。
さて、記述式の基準点も低い気が。
満点が70点ですが、基準点が32.5点、半分もいっていません。
記述式の難易度も上がったのでしょうか。
総合点(合格最低点)は、満点が280点で197.0点、200点の大台を割り込みました。
近年まれに見る低水準といえるでしょう。
2020年司法書士試験は問題が簡単になるか?
2020年は反動で問題は簡単になるのか?
こればっかりはわかりません。
ただ、民法が債権法・相続法改正の論点が出題され、様子見のところがあるかもしれません。
となると、条文中心の基本的な内容しか出題されないのではないかと。
受験生として最低限条文を軸に勉強したほうが点数が取れます。
改正点が多いときは基本的な勉強にしたほうがいいでしょう。
また、予備校の答案練習会に参加してアウトプットの訓練を今年は多くするべきでしょう。
インプットばかりやってもアウトプットして、検証していかないと意味はありません。
少ない知識でもどう活かすかが2020年の司法書士試験では大事です。
まとめ
2020年の司法書士試験は、とにかく条文を軸に勉強したほうが点数がとれる。
改正点の勉強も現行法と変わった部分をしっかり押さえながらやるほうが覚えやすいでしょう。
筆記試験合格された皆様、おめでとうございます!
今回は
『2019年の司法書士試験筆記試験の結果は?』
に関する内容でした。
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