東京都江戸川区 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
会社の登記事項証明書をどこで取得すればいいのですかという質問を頂きます。
また、事務所やオフィスから取得できる方法はないのかという質問も受けます。
今回は登記事項証明書の取得方法について書きます。
各種諸手続きに必要となる「履歴事項全部証明書」
あなたが会社を経営すると、銀行などで口座を作る際や役所で諸手続きをする場合、「会社の履歴事項全部証明書をとってきてください」とか「謄本持ってきてください」などといわれます。
そもそも
「履歴事項全部証明書って何?」
「会社の登記簿って何?」
「会社の登記簿謄本どこで取得するの?」
「謄本という言葉自体初めて聞く」
特に社会人の新人の方は耳慣れない言葉だと思います。
しかし、これを知っておくことが企業法務の部署では重要になります。
まずは登記事項証明書を取得しに法務局に行ってみよう!
「履歴事項全部証明書とか謄本を取得してください」と言われたら、まず法務局に行ってみましょう。
自分の会社の本店の所在地を管轄する法務局に行くのが一番いいです。
役員が変わったとかで登記事項に変更が生じた場合は、登記を申請する必要があります。
登記を申請するのは自分の本店所在地を管轄する法務局にしなければなりません。
なお、会社の登記申請ではなく、履歴事項全部証明書や謄本は、すべての法務局で取得可能です。(一部を除く)
いま各法務局オンラインでつながっており、データを共有しているので、どこの法務局でもとれます。
法務局についたら、申請書があるので、それに記入して、申請すれば取得可能です。
「履歴事項」か「現在事項」か?
履歴事項証明書を取得すると、変更した前のも含めて取得することができます。
まさに会社の「履歴書」みたいなものです。
現在事項証明書を取得すると、現在効力のある部分が書かれている謄本が取得できます。
どっちを取ればいいか迷うところですが、基本は「履歴事項」を取れば問題ありません。
「履歴事項」であろうと「現在事項」であろうと費用は変わりません。
なので、言われた通りのものを取れば問題ないでしょう。
ただ、多くの官公署では「履歴事項全部証明書」を求められることが多いので、履歴事項全部証明書を取得しておけば間違いありません。
オフィスや会社でも登記事項証明書を取得できる?
わざわざ法務局まで出向くのは面倒。
というのであれば、オンライン申請を利用する方法もあります。
オンラインで請求し、費用を支払えば、法務局から郵送(普通郵便)で届きます。
実は、オンライン申請を利用したほうが、登記事項証明書を安く取得することが可能です。
法務局の窓口申請だと、謄本1通600円ですが、オンライン請求の場合は1通500円と安くなります。
ただ、弱点は、郵送請求だと普通郵便で配送されるため、請求してから手元に届くまで時間がかかります。
すぐにでも欲しい場合は法務局に出向くしかありませんが、ここでもオンライン請求をすればいいのです。
受取先を法務局の窓口にして請求すれば、費用を安く済ますことができます。
請求している間に登記事項証明書は用意できていると思うので、時間のロスも少ないです。
オンライン請求についてはこちらを御覧ください。
まとめ(今日の気づき)
登記簿謄本を手に入れる場合は法務局に出向く必要がある
登記簿謄本には「現在事項」「履歴事項」があり「全部」「一部」があるが、官公署では「履歴事項全部証明書」を準備するように言われるので、それを取得する
わざわざ法務局に出向かなくても、オンライン請求で登記事項証明書を取得することも可能
今回は
『会社の登記事項証明書はどこで取得すればいいか?江戸川区司法書士が解説します』
に関する内容でした。
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