東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
最近、会社設立後数年してからの会社の動向について気になっていることがあります。
私が関わった会社のうち、10年後まで頑張っている会社がかなりあります。
なぜ、10年で生き残っている会社が私の周りで多いのか、分析してみました。
10年生き残る会社の特徴は何か?
よく会社を作ると、上場を目指すとか、規模を大きくしたいとか有名になりたいとか様々な要因があります。
特に10年前だと、会社法が施行されて会社設立がより簡単になりました。
資本金要件が撤廃され、払込金保管証明書もいらなくなったので、手続は楽になりました。
しかし。簡単に株式会社ができたがゆえに、設立後、休眠状態になっている会社も少なくありません。
私のところに、会社設立後6ヶ月で解散登記の依頼がありました。
ところで10年も会社設立として続けている会社は何か特徴があるのでしょうか?
私なりに分析してみました。
身の丈にあった会社経営をしていること
10年続けられる特徴の1つ目として、無理のない範囲で経営をしていること。
よくある会社では、計画性のない事業規模の拡大で会社の資金繰りが悪化するケースがあります。
事業拡大する場合、決断も必要ですが、時代の流れにあっているか見極めることが大事です。
私が関与している会社は、社員を大事にし、適材適所で配置して、無理して拡大せず、従業員に利益を還元している会社もあります。
中小零細企業で大事なのは「ヒト」です。
設立当初から専門家が関与していること
最近会社設立が簡単になったため、自分で会社設立を行ったり、顧問料狙いの税理士に会社設立を依頼するケースがあります。
しかし、これらの場合、ただ単に法人のワクだけ作って安心してしまい、肝心な経営の部分は疎くなる傾向にあります。
顧問料狙いの税理士に依頼しても、オプションで実は高くついてしまい、余計に経費がかかっているという傾向があります。
私の場合、会社設立の依頼があった場合、お客様の依頼に合わせ、税理士や社会保険労務士を紹介しています。
自分ひとりではなかなかできないことが多いし、時間がかかってしまう。
そんなときには費用はかかるが専門家に任せたほうが早いし、無駄な時間はかからない。
必要なところに投資し、関係のないこところに投資してしまう、だから生き残れないのではと思うのです。
まとめ
10年会社が続くというのは、正直すごいの一言です。
自分の身の丈に合わせた会社経営ができているから成長し、実績も上げているのでしょう。
10年続く会社は今後事業承継とか大きな問題が待っています。
そこをどうするかで会社の今後が左右されると思っていいでしょう。
今回は
『会社が10年続く理由は?自分が関与してきた会社から分かったこと』
に関する内容でした。
あわせて読みたい
先日も似たような投稿をしました。役員の任期ついても考慮する必要があります。今回のと合わせてぜひお読みください。
会社設立後10年で生き残る会社は数%は本当か?私の経験から役員の任期を考える
参考書籍
100年成長企業のマネジメント 3Mに学ぶ戦略駆動力の経営
河合 篤男,伊藤 博之,山路 直人 日本経済新聞出版社 2017-12-16
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