東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
ひとり株式会社の設立。
初めて会社を設立するときにどうすればいいのか悩むことが結構あります。
今回は、商号・目的・資本金の額について、お悩みのあなたに解決方法を指南します。
ひとり会社の設立 株式会社設立時の悩みを解決!商号・目的・資本金の額
「商号」 適当に決めていませんか?
商号をどうするか。
結構適当に決めていませんか?
商号は「あなたの会社の顔」
多くの人に知ってもらう必要があるので自分都合で適当に決めるべきではありません。
これから起業して会社を成長させたい思いは当然あなたにはあるはず。
さらには企業理念を掲げ社会にどう貢献していくかも考えているはずです。
あなたの起業に対する想い、企業理念をうまく掛け合わせて商号を決めていきましょう。
できれば、商号の由来を定款に記載しておけば、思いを広く浸透させることができるでしょう。
「目的」 登記簿にどのくらいの数を記載すべきか?
目的はあなたの会社でどのような事業をするのかを示すもの。
あとで書く「資本金の額」とも絡みますが、自分が本当にやりたい事業を目的に記載します。
あれもやりたい、これもやりたいというのもあるでしょうが、1つの会社の枠には1つの事業というのがコンパクトビジネスをする上で大事。
あまり目的を多くしすぎると「本当にあなたの会社はそのようなことができるのか」と逆に信用問題にもなります。
資本金の額が少なく、目的がやたら多いのも信用度からまずいです。
なので、ひとり会社の場合は多くても3つくらいに絞るべきです。
もし事業が軌道にのり、他の事業を加えたいのであれば、関連する事業であれば目的追加すべきであるでしょうし、別事業であれば新たに会社を設立するのもありでしょう。
もうひとつ、目的を定める際に気をつけないといけないのは許認可との関係。
特に古物を扱う場合は、警察に古物用の登録が必要になり、目的に「古物商」に絡む内容を記載しなければなりません。
転売とか考えている場合は目的の記載に要注意です。
資本金の額はいくらがいいか
目的の数にも絡みますが、資本金の額が少なくて目的があまりに多いとこの会社何をやっているかがわからないと思われても仕方ありません。
あと、法人相手とお付き合いする予定であれば、ある程度の資本金の額がないと、コンプライアンスの観点から相手が嫌がることもあります。
そこで、コンパクトビジネスをする際には最低資本金の額が100万円あるといいです。
別に10万円でも50万円でも会社の事業が回せれば構いません。
法人と取引をしないのであるという前提ですが・・・
まとめ
今回はひとり株式会社設立に当たり、多くの起業家が悩まれるであろう「商号」「目的」「資本金の額」に焦点をあてて解説しました。
あなたのひとり株式会社設立の際に参考になれば幸いです。
今回は
『ひとり会社の設立 株式会社設立時の悩みを解決!商号・目的・資本金の額』
に関する内容でした。
あわせて読みたい
ひとり株式会社の会社設立時の取締役の選び方についてはこちらを御覧ください。
参考書籍
商業登記ハンドブック〔第3版〕
松井 信憲 商事法務 2015-05-20
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中小企業の戦略的会社法務と登記
今川嘉文 中央経済社 2016-09-24
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事例で学ぶ会社法実務〔全訂版〕
金子 登志雄,立花 宏,幸先 裕明 中央経済社 2018-04-18
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