東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
今まで、ビジネス書を中心に
「読書日記ブログ」を書いています。
今回、司法書士などの方を対象にした
マニアックシリーズを始めます。
その名も
「司法書士の専門書読書日記」
対象は司法書士の同業や他士業の先生
となります。
一般の方が読んでもつまらない
と思います。
一般の方も興味があれば読んでください。
専門書で辞書的に活用する本なので、
すべてのページを読んでいるわけではない
ことをご理解ください。
今回は、つい最近発売された本
「会社計算書面と商業登記」
(新日本法規)
です。
会社の計算に関する本は多く出版されていますが・・・
商業登記で、募集株式の発行時に
「資本金の計上に関する証明書」
を添付します。
ほかにも、合併等で会社計算規則に基づく
書面を登記を申請する際に添付することが
あります。
ただ、司法書士自身、会社の計算について
得意な人はほとんどいません。
(私も会社の計算は得意なほうでは
ありません・・・)
この本では、商業登記の添付書面観点から
会社の計算について解説してあります。
といっても、例えば、設立とか
募集株式の発行、合併等流れを含め
会社計算書面以外の部分も
簡潔に解説してあります。
しかもQ&A方式で書かれているので、
それほどストレスなく読めると思います。
「会社の計算」をもう少し知りたいのであれば・・・
司法書士の金子登志雄先生が
司法書士向けに
「実例で学ぶ会社法実務
【会社の計算編】」(中央経済社)
を発刊しています。
事例で学ぶ会社法実務 【会社の計算 編】
金子 登志雄 中央経済社 2014-07-16
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この本で会社の計算の概略を
理解してから、「会社計算書面と
商業登記」を読むと理解が深まるかも
しれません。
「会社の計算書面と商業登記」では
会社の計算に関する部分の記載は
少ないと私は思います。
もしかしたら、商業登記の添付書面を
意識したからあえて「会社の計算」の
本質部分の記載は少なくしたのかも
しれませんが・・・
まとめ
商業登記で会社の計算書面に着目した
ところは面白い視点だと思いました。
登記手続きについては、この本で流れを
つかめていれば問題ないでしょう。
ただ、資本金の増加・減少、組織再編に
ついてはこの本に書かれている内容では
もしかしたら物足りないかもしれません。
組織再編については、最近、様々な本が
出ています。
例えば、この本と併用してもいいでしょう。
第7巻 組織再編の手続―法務企画から登記まで<第2版> (【商業登記全書】)
金子登志雄 中央経済社 2016-07-01
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計算書面を添付書面とする登記に
ついて概略をつかみたい方にとっては
「会社計算書面と商業登記」は
参考になります。
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