こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。
目次
はじめに
副業やフリーランスとして軌道に乗りはじめ、「そろそろ法人化しようかな…」と考える人も増えてきました。
でも、個人事業主から法人になることって、どんな意味があるのでしょう?
ドラえもんの世界でたとえてみましょう。

のび太=個人事業主?すべてが自分だけの世界
たとえば、のび太くんが「マンガ制作業」を副業で始めたとしましょう。
最初は1人で請け負い、小さな報酬でコツコツ描いていくイメージです。
SNSで知名度も上がり、請求書も発行できるようになり、屋号口座も作りました。
でもその仕事、すべてが「のび太個人」にひもづいています。
契約もアカウントも、売上の振込先も、ぜんぶのび太の名前で完結しています。
体調を崩して入院してしまえば、連絡も納品もストップしてしまいます。
もっと怖いのは、突然の事故や病気で亡くなってしまったときです。
その瞬間、仕事のデータも契約も止まり、収入も請求もできなくなります。
家族は何がどこにあるかも分からず、残された資産の価値も失われます。
これが個人事業主の弱点であり、備えておくべき“もしも”なのです。
法人化=ドラえもんの「ひみつ道具」
このとき、ドラえもんが出す「ひみつ道具」が「法人化スイッチ」です。
この道具を使えば、のび太の仕事は「のび太合同会社」に変身します。
法人は、のび太個人とは別の人格を持つ存在です。
銀行口座も、契約書も、著作権も、法人名義で保有できます。
つまり、「仕事の資産」がのび太の体ではなく、会社に蓄積されていくのです。
法人化することで、のび太が倒れても「のび太会社」が残ることになります。
請求書も契約も法人名義なので、他の人が後を引き継ぐことも可能になります。
個人事業主ではできなかった「仕事の継続」が実現できるのです。
事業承継=次世代にバトンを渡す仕組み
では、その「のび太会社」を将来どうするかを考えてみましょう。
たとえばのび太が高齢になり、仕事を辞めようと思ったときです。
「会社」を作っておけば、次の人にバトンを渡すことができます。
家族でもいいですし、信頼できる社員や外部のパートナーでもかまいません。
「株式を譲る」「代表を変更する」ことで、法人の仕事を継ぐことができます。
これが、事業承継という考え方であり、法人化の大きなメリットのひとつです。
たとえばしずかちゃんがデザイン業を始めた場合、のび太の会社と組むことも可能。
のび太の経験と信用を、新しい世代に活かすことができるのです。
司法書士・行政書士として、「どこから考え始めたらいいか分からない」という段階でも丁寧にご相談をお受けしています。
まずは“気づく”ことが第一歩です。
相続・事業承継に関して悩んでいるという方は、お気軽にご相談ください。
よろしければ、こちらのマガジンもお読みください。