こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
相続手続きが始まると、相続人には様々な手続きが必要となります。
初めての相続手続きに戸惑う方も多いでしょう。
期限が決められているものもあり、悲しんでいる時間もない方もいます。
今回は最初に行うべき重要な3つのステップを分かりやすく解説します。
最後までぜひ御覧ください。
ポイント1:戸籍謄本の収集と相続人の確定
相続手続きの第一歩は、相続人を確定することです。
そのために、被相続人(亡くなった方)の戸籍謄本を収集します。
具体的には、被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍謄本が必要です。
これによって、法定相続人が誰であるかを確認します。
多くの場合、相続人は配偶者や子供ですが、直系尊属や兄弟姉妹となる場合もあります。
なお、自分の本籍でなくても、住んでいる場所で戸籍を取得できる「広域交付制度」もあります。
ぜひ活用してください。
戸籍の収集に不安がある方や、手続きに時間をかけたくない方は、専門家に相談するのも一つの方法です。
ポイント2:相続財産の調査と一覧作成
次に行うべきは、被相続人の財産を調査し、その一覧を作成することです。
相続財産には、不動産、預貯金、株式、保険などが含まれます。
また、借金やローンなどの負債も把握しておくことが重要です。
財産を把握することで、遺産分割協議や相続税の申告準備がスムーズに進みます。
財産調査は相続税の申告期限である10ヶ月以内に行う必要があります。
借金がある場合は、相続放棄も検討しなければなりません。
相続放棄は相続があったことを知ったときから3ヶ月以内にしないといけません。
財産調査は時間がかかるため、早めに取りかかることが大切です。
自分で調査するのが難しい場合や不安がある方は、ぜひ専門家に依頼してください。
ポイント3:遺産分割協議の実施と遺産分割協議書の作成
相続財産の確認をしつつ、遺言書があるかどうかも確認してください。
遺言書があればそれに従って相続財産を承継させればいいですが、ない場合は「遺産分割協議」をする方法で相続財産を承継することになります。
相続人が確定し、財産の全貌が把握できたら、遺産分割協議を行います。
相続人全員で集まり、どのように財産を分割するかを話し合います。
協議がまとまったら、遺産分割協議書を作成し、全員の署名と押印をもらいます。
この協議書がないと、不動産の名義変更や預金の解約手続きが進みません。
慎重に進めましょう。
話し合いが難航する場合や、協議書の作成に不安がある場合は、専門家の助言を受けることも検討してください。
まとめ
相続手続きは初めての方には複雑に感じられるかもしれませんが、基本的なステップを押さえればスムーズに進められます。
まずは戸籍謄本の収集と相続人の確定、次に相続財産の調査と一覧作成、最後に遺産分割協議の実施と協議書の作成を行いましょう。
この3つのステップを確実に踏むことで、相続手続きを円滑に進めることができます。
相続に関する不安や疑問がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
この内容が少しでも参考になれば幸いです。
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今回は
『初めてでも安心!相続手続きの基本3選を江戸川区の司法書士・行政書士が解説』
に関する内容でした。
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