相続登記は義務化になるのか?相続登記未了問題で…[司法書士業務日記]

相続登記は義務化になるのか?相続登記未了問題で…

ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。

はじめに

所有者不明土地問題が深刻化しています。

現在、相続登記が未了な土地が九州の面積くらいあると言われています。

そこで、国は、相続登記の義務化に向けて動き出しているとのニュースが舞い込んで来ました。

土地相続登記を義務化へ 罰則検討、手続きは簡素に  :日本経済新聞

相続登記は面倒なのか、そのあたりを書きます。

相続登記は義務化になるのか?相続登記未了問題で…

相続登記未了問題で相続登記を促進する動きが…

なぜ相続登記をしなくなるのか?

利用価値のない物件で、相続しても固定資産税を支払わなければならない問題が一番大きいと思われます。

所有権放棄というのが基本できない日本の不動産制度。

国や地方公共団体が買い取る制度ができればいいのでしょうが、今のところは自分の不動産は自分で管理しなければならない状況です。

相続登記が未了だと、だれが今所有しているのか把握できず、万が一のときに対応できなくなるのが大変だとということで、国が力を入れているものの一つです。

結局、使わない土地に固定資産税を払うのも面倒になり、誰も手つかず状態になってしまうのが、現在の問題です。

相続登記をしないと罰則が・・・

現在、不動産登記で登記期限が決められているのは、建物の表題登記のみ。

別に所有権の登記名義人の住所が変わったからといって変更後2週間以内に登記しなければならないという決まりはありません。

商業登記の場合、変更してから2週間以内に登記をしないと過料に処せられます。

不動産登記の権利に関する登記で登記懈怠という問題は起こりません。

しかし、今回案として浮上しているのが、一定期間内に相続登記をしないと罰則になるという規定を設けるとのこと。

罰則を設けることで、相続登記の促進を図りたいのでしょう。

そこで、相続登記の手続きを簡略化する動きがあるようです。

相続登記を簡略化するにしても、相続登記申請時の登録免許税を固定資産評価額の0.4%を乗じた額を支払う必要があります。

例えば評価額が1,000万円であれば4万円は法務局に納めないと、相続登記はできないことになります。

あとは、戸籍の収集がかなり面倒。

そこを改善していく必要がありますが、相続登記義務化で手続の簡素化もするとのこと。

利用しやすい制度であればいいと思いますが。

まとめ

不動産を持っていても、実際に相続人がいらない場合の方策を考えないと、相続登記義務化は意味がないものとなります。

手続きが面倒とか利用価値のもんだいとか、根本的に考える必要があると感じるのは私だけでしょうか。

今後は空き家問題もでてくるため、相続登記の今後の実務の動きに注目です。

今回は
『相続登記は義務化になるのか?相続登記未了問題で…[司法書士業務日記]』
に関する内容でした。

あわせて読みたい

相続に関するブログはこちらから

法定相続情報証明制度 裁判でも使えないのか?[相続遺言] 

デジタル通帳の盲点 相続の新たな問題の引き金に?相続開始のときに銀行口座が見つからないを解消するために

参考書籍

Comments

comments

この記事を書いた人

司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

無料メルマガ登録

ブログとは違った内容で更新 無料メルマガ登録はこちら!

毎週月曜日に発行中

メルマガ登録フォーム

メールアドレス ※必須
名前(姓) ※必須
名前(名) ※必須

広告

こちらもおすすめ