東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
都電荒川線。
東京の早稲田と三ノ輪橋を約1時間のんびりと走る路面電車。
いろいろな観光地を通るため、季節によっては乗り切れないことも。
さて、この都電荒川線、愛称名がついているのはご存知ですか?
愛称名とが一致しない例~都電荒川線
都電荒川線の愛称名は「東京さくらトラム」
どうも公募で一位だったのでこの愛称名がつけられました。
確かに飛鳥山公園の桜は綺麗で沿線の観光スポットになっています。
しかし、都電荒川線と桜、なんとなく結びつきが薄いです。
なので、「東京さくらトラム」と言われても何だか分からない方が多いと思うのです。
愛称名がつくようになってから1年が経ちますが、浸透率は低いと行っていいでしょう。
「東京さくらトラム」を浸透されるために東京都交通局は懸命?
かなり前ですが、都営三田線西巣鴨駅では乗換アナウンスを「東京さくらトラム」と変えました。
さらに、都営三田線の車両でも乗換自動放送で「東京さくらトラム」というように。
ただ、東急の車両では相変わらず「都電荒川線」とアナウンスしています。
最近は東京メトロでも「東京さくらトラム」とアナウンスするようになりました。
よほど浸透していないのを東京都交通局は危惧していると思います。
愛称名と地域が不一致 だから浸透しない
そもそもなぜ愛称名を付ける必要があったのか、そこが根本的なスタート。
どうも、2020年の東京オリンピックを見据え、外国人観光客に都電荒川線のことを知ってもらうことがきっかけ。
でも、周辺地域の状況を全く無視して、公募で決めたところに、問題があるでしょう。
そもそも、沿線が「都電」「都電荒川線」と親しみを込めているのを愛称名をつけるところにギャップがあるのでしょう。
だから、全く「東京さくらトラム」は浸透しないと思います。
ちなみに都電荒川線沿線では地域住民の皆さまがバラの栽培をしています。
バラが咲く季節には都電の車両とバラが相まっていい風景を見ることができます。
地域住民のことを考え、担当者が視察していれば、「さくら」ではなく「バラ」の愛称名をつけていたかもしれません。
「東京さくらトラム」はE電と同じ道を歩むのか?
あなたは「E電」をご存知ですか?
JR発足時に首都圏のJR路線の愛称名をE電としました。
しかし、全く浸透せず自然消滅・・・
今回の「東京さくらトラム」も同じような道を歩みそうな気がします。
一層愛称名を廃止し、「都電荒川線」に統一したほうがいいでしょう。
まとめ
最近鉄道会社でやたらと愛称名をつける路線が増えています。
しかし、イメージと路線のギャップが大きく、浸透していない例が多くあります。
愛称名にこだわらない沿線活性化というのも考える必要があるでしょう。
今回は
『イメージはとても大事!浸透しない愛称名は意味はない~都電荒川線を例に』
に関する内容でした。
あわせて読みたい
半年前にも「ネーミング」の観点から「東京さくらトラム」のことを書いています。似た内容ですが御覧ください。
「東京さくらトラム」って知っていますか?ネーミングがやっぱり大事!
参考書籍
都営地下鉄・都電・都バスのひみつ
PHP研究所 PHP研究所 2014-02-19
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