東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
会社経営していくと、数字とのにらめっこをする機会が増えます。
とくに「貸借対照表」は決算期ごとに公告しなければなりません。
「貸借対照表」がどういうものかだけでも経営者の方は知っておくといいでしょう。
これから起業するあなたへ 一応知っておくといい「貸借対照表」
「貸借対照表」はどんなものか?
貸借対照表は、決算期における資産・負債・純資産をまとめた表です。
貸借対照表を作成することで、会社の財務状況が明らかになります。
貸借対照表は勘定式と報告式がありますが、よく見かけるのは勘定式のものです。
勘定式は、財産や負債、元手などを借方(左側)、貸方(右側)に分けて記載します。
貸借対照表はバランスシートともいわれ、左右の数字が一致していなければなりません。
では、貸借対照表の左側、右側にどんなものを記載する必要があるのでしょうか
貸借対照表の左側には会社の資産を記載
「資産」は文字通り、会社のプラス財産になるものを原則記載します。
記載するのは、現金や受取手形などの流動資産、土地や建物、備品などの固定資産です。
「流動資産」か「固定資産」かは、営業活動にともなって発生した債権及び決算期の翌日から1年以内に現金化できるかで判断します。
1年以内に現金化できるものを「流動資産」、それ以外は「固定資産」になります。
「固定資産」はさらに、建物や備品など形の見える「有形固定資産」、のれんや特許権など形の見えない「無形固定資産」、それ以外の「投資その他の資産」に分かれます。
貸借対照表の右側には負債と純資産を記載
まずは「負債」の部から。
負債は会社の借金で、支払手形や買掛金などの「流動負債」、長期借入金などの「固定負債」に分かれます。
「流動負債」か「固定負債」かは、営業活動にともなって発生した債務及び1年以内に支払期限が到来するかで判断します。
次に「純資産」の部について。
純資産の部は、「株主資本」と「評価・換算差額等」を記載します。
「株主資本」は会社の元手や経営活動によって生じた剰余金を記載します。
株主資本には「資本金」「資本剰余金」「利益剰余金」があります。
評価・換算差額等は、資産又は負債にかかる評価差額で、損益計算書に計上していないものを記載します。
評価・換算差額等の代表例は、「その他有価証券評価差額金」です。
まとめ
貸借対照表についてざっくり書きました。
一応経営者の方は貸借対照表についてこのくらいのことは知っておくべきです。
細かい内容は税理士等にきいて学ぶといいでしょう。
お金の流れをしり、会社の財務状況を知る上では、貸借対照表は会社経営上大事な表の一つになります。
今回は
『これから起業するあなたへ 一応知っておくといい「貸借対照表」』
に関する内容でした。