東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
2018年2月5日、週刊エコノミストが発売されました。
タイトルがちょっと衝撃的でした・・・
内容は私の業務がAIに8割弱持っていかれるときに何をすればいいのかというもの。
個人的な意見も含め、AI時代に司法書士・行政書士としてどう生きていくか書いていきます。
AIに負けない これからの時代司法書士・行政書士としてどう生きていくか?
AIに取って代わられるのは手続面であること
現在、会社設立登記は内閣府がオンライン化・ワンストップ化を推進していて、法務局に登記を申請したら1日で完成する流れを作っているようです。
その際の会社設立登記手続きを簡素化しようと各役所で動いています。
さらに、法務省(法務局)ではオンライン化を推進させるため、添付書面の電子署名・PDF化を考えているようです。
となると、不動産登記にしろ商業登記にしろ、将来はオンライン申請で誰でも手軽にできる時代になるでしょう。
行政書士業務の柱である許認可業務も行政手続の電子手続が進行中。
いずれにしても、AIができることは、各種手続きが自宅や会社で簡単にできること。
AI化になれば、士業が申請手続に関与することがなくなるのではないかという危機感を持つ方もいるでしょう。
AI化に勝つためにはどうすればいいか?
私はAI化になると最も重要なのは、人とのコミュニケーション能力だと思っています。
コミュニケーションがないと、結局は仕事にありつけないからです。
先程申請手続についてはAI化の流れになると書きましたが、登記申請以前の法的判断は司法書士がかかわらないと難しいと思うのです。
対話力と心理学
新しい業務を研究したり、一つの業務に特化することも大事ですが、より人間味のある、信頼される士業こそがこれからのAI化で生き残れる士業となるでしょう。
結局はどんな業務が生き残るのか?
エコノミストの雑誌で、とある司法書士は「信託契約の自動化」を目標と掲げていました。
しかし、信託契約こそ、受託者・受益者・委託者の事情を考慮しないといけないもの。
人とのコミュニケーションがあって初めて契約内容が決まるのです。
おそらく、契約の内容を自動化することを意味するのであって、その前の段階の信頼関係の構築こそがこれからの士業に求められる大事な要素。
ところで、司法書士業務の7割強がAIにとって代わられると発表になっていますが、残りの2割はどんな業務なのか?
成年後見、信託、裁判・・・
いずれにしても「ヒト」がキーワードになった業務が生き残りそう。
となると、やっぱり人とのコミュニケーション能力がAI時代に勝つための秘訣と言えそうです。
まとめ
私はAI時代になっても悲観することをしていません。
司法書士・行政書士業務自体はなくならないのだから。
逆にAIに踊らされている方は生き残ることができない、そんな時代になった気がします。
今回は
『AIに負けない これからの時代司法書士・行政書士としてどう生きていくか?』
に関する内容でした。
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道垣内 弘人 有斐閣 2017-05-08
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