こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。
目次
はじめに|「うちは仲がいいから大丈夫」と思っていませんか?
「親がまだ元気だから、遺言書なんて必要ないでしょ」
「兄弟仲はいいから、揉めるはずがない」
そう思っていたのに、相続の時に遺産の分け方で家族が口をきかなくなったという話は、実はとても多いです。
特に親が家や土地を持っていて、預金はあまりない場合、不動産の分け方でトラブルが起きやすいのです。
そこで必要になるのが「遺言書」。
でも、いきなり「遺言書を書いて」と言っても、親は戸惑ってしまうかもしれません。
今回は、江戸川区船堀で相続を専門にしている司法書士・行政書士きりがや事務所が、遺言書を書く前に知っておくべき基本的な流れや注意点を、わかりやすく解説します。

1. 遺言の相談は、何から始めればいいの?
まず大切なのは、今ある財産を把握することです。
- 預金はいくらあるか?
- 不動産はどこにあるか?
- 株式や保険はあるか?
- 借金や連帯保証は?
これらを「ざっくりでいいので紙に書き出してみる」と、家族や専門家と話すきっかけになります。
相談の際は、
- 「この家は誰に残したいのか」
- 「子どもたちにどんな気持ちで遺していきたいのか」
といった“気持ちの部分”も大事です。
付言事項として「気持ちの部分」を残しておくことも大事です。
それがないと、相続人には形だけの遺言書になってしまうので。
やはり、遺言書は相手への手紙だと思って、読んでもらう人への気持ちも配慮することも大事です。
その上で、司法書士が法的に有効な形でサポートします。
2. 遺言書作成時に気をつけたいポイント
遺言書は、ただ書けばいいというものではありません。
形式が間違っていると、せっかく書いた遺言書が無効になることもあります。
特に気をつけたいのはこの3つ:
- 財産の記載があいまい(例:東京の家 → 正しくは「東京都江戸川区〇〇の土地建物」)
- 名前の書き間違いや、相続人が誰かわからない
- 日付や署名が抜けている
こうしたミスを防ぐには、専門家にチェックしてもらうのが安心です。
3. 自筆証書遺言と公正証書遺言、どっちがいい?
遺言書には主に2つの方法があります。
🔹 自筆証書遺言
自分で紙に書く方法。手軽で費用もかからず、自宅で書けます。
【メリット】
- 思い立ったらすぐに書ける
- 費用がほとんどかからない
【デメリット】
- 書き方に不備があると無効になる
- 保管場所によっては紛失・改ざんのリスクがある
- 相続開始後に家庭裁判所の「検認」が必要(手間と時間がかかる)
➡ 最近では「法務局の自筆証書遺言保管制度」を使えば、検認が不要になり、紛失のリスクも減らせるためおすすめです。
🔹 公正証書遺言
公証人の前で作成する、法的にもっとも安心できる形式です。
【メリット】
- 無効になるリスクが少ない
- 検認が不要で、すぐに遺言の内容が反映される
- 紛失や改ざんの心配がない
【デメリット】
- 費用(数万円?)がかかる
- 公証役場への手続きが必要(高齢者の場合は出張も可)
➡ 「確実に遺志を残したい」場合は公正証書遺言がおすすめです。
4. 遺言では「遺留分」への配慮も必要です
遺言書を書いたとしても、「全財産を長男に!」など極端な内容にすると、他の相続人から「遺留分を侵害された」としてトラブルになることがあります。
遺留分とは、法律で保証された最低限の取り分のこと。(配偶者や子どもには原則認められます)
トラブルを防ぐには、あらかじめ家族に遺言の存在や内容を伝えておくことが大切です。
司法書士が中立的な立場でアドバイスし、家族関係も含めて配慮した内容をご提案します。
そのためにも先程書いた「気持ち」の部分も大事になってくるのです。
5. 江戸川区で遺言のことなら司法書士・行政書士きりがや事務所へ
当事務所では、以下のようなサポートを行っています。
- 財産の棚卸から一緒にスタート
- どんな形式が向いているかご提案
- 自筆証書遺言の作成支援・保管制度の利用
- 公正証書遺言の作成サポート・公証人との調整
- 相続発生後の手続きもワンストップで対応

まとめ|遺言書は「家族を思いやる最後の手紙」
✅ 親が元気なうちにこそ、遺言書の準備は必要です
✅ 自筆でも公正証書でも、それぞれに特徴があります
✅ 司法書士に相談することで、安全で有効な遺言書が残せます
「遺言なんてまだ早い」と思っているうちに、
親が認知症になってしまった…というケースもあります。
そうなる前に、家族で一歩を踏み出してみませんか?
まずは江戸川区の司法書士・行政書士きりがや事務所まで、お気軽にご相談ください。
今回は
『遺言書っていつ書くの?江戸川区の司法書士・行政書士が教える失敗しない準備法とは?』
に関する内容でした。
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