2020年司法書士試験筆記試験が行われました!民法改正法は出題されたのか?
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
2020年9月27日に司法書士筆記試験が2ヶ月半遅れて実施されました。
新型コロナウイルスの影響で、試験会場では検温なりソーシャルディスタンスの措置がとられ、例年以上に受験生には負担になった筆記試験になりました。
2020年の司法書士試験は民法債権法、相続法を始め、改正法が軒並み試験の範囲となった最初の年。
2020年の司法書士試験でどうだったのか、2021年以降対策は何か講じたほうがいいのか、私見を交えて書きます。
あくまで私は予備校講師ではなく、司法書士であることをご承知おきください。
2020年司法書士試験筆記試験が行われました!民法改正法は出題されたのか?
民法改正法は出題されたのか?
2020年、司法書士受験生にとって負担になったのは、民法債権法と相続法に関する改正。
債権法といっても民法総則も時効や意思表示で改正があり、かなりのボリュームがあります。
では、実際に出題されたのかというと、やはり改正法は債権で出題されました。
意外と予備校も予想していなかったところがでたようで、「保証人に対する情報提供義務」と「定型約款」がまるまる出題されました。
どんな選択肢で出題されたかは分かりませんが、結構受験生にとっては酷だったようです。
不動産登記記述式にも民法改正法に関する出題が…
某予備校講師のTwitterを見ていたら、どうやら不動産登記の記述式に民法債権法・相続法に関する出題がされていたようです。
記述式は司法書士実務家の試験委員が作成していると言われています。
となると、もしかして、事前にお客様から聞かれたとか似たような事案があったとか、ただ改正法の論点を盛り込みたかったのか、真相は不明です。
まだ、実務で固まっていない部分もあり、もしかしたら来年以降も改正法には注目すべきだという試験委員からのメッセージなのかもしれません。
2021年の司法書士試験はどうなるか?
今までの司法書士試験の傾向は、改正法がその年にいきなり出題されず、実務が落ち着いた2年後くらいから出題されることが多いです。
しかし、今回択一式だけでなく記述式にも出題されるとなると、改正法にもっと気を使う必要があるように感じました。
来年は令和3年3月1日に会社法の一部改正が予定されています。
会社法に関しては、実務で動きがないとわからないことも多いので、出されても条文レベルか制度趣旨程度の簡易な問題に落ち着くと思います。
まとめ
いずれにしても2021年の司法書士試験を目指している方は、改正法にも注目したほうがいいと言えます。
とはいっても、やはり、基礎的な問題を落としていると受かりませんので、まずは条文や基礎力を徹底的にみにつけてください。
今回は
『2020年司法書士試験筆記試験が行われました!民法改正法は出題されたのか?』
に関する内容でした。
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参考書籍
竹下貴浩の攻略!改正民法 債権法・相続法 逐条解説 | ||||
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