相続対策 事前に自分ができることを紹介 江戸川区葛西司法書士行政書士が解説します!
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
「相続で揉めたくないので、今から親の相続人としてできることが何かあれば教えてください」
自分の親や身内が亡くなると、結構慌ててしまう方が多いです。
亡くなってから不動産の名義の変更の仕方を聞く方が多いです。
しかし、あらかじめ相続開始後に慌てて対処するより、今のうちからある程度相続開始前に何をすればいいのかしておくと、気持ち的には楽です。
今回は、相続開始前に相続人として知っておいたほうがいいことを書きます。
場合によっては身内の方にお話してもいいですし、自分の親にも「相続は大変だから今のうちからできることしておいて」というのもありです。
相続対策 事前に自分ができる手続きについて紹介します!
自分や身内の財産がどれだけあるかを知っておく
自分の親や自分自身、身内の財産がどれだけあるのかをまずざっくりでもいいので知っておく。
なぜかというと、相続税対策、相続放棄等の参考になるからです。
特に相続税対策は、生前にしておかないと、いざ亡くなったとき、意外と相続税がかかり相続人の負担になってしまいます。
なかなか親の財産がどれだけあるのかとか言いづらい部分があるでしょう。
しかし、後々に揉めないようにしっかり身内間(とくに相続人間)で共有しておくことが重要です。
ある程度、相続税が出そうだと思ったら、できるところからでかまわないので、相続税対策をしてください。
といっても、税金対策だけに注目しては、相続対策としては本末転倒になることもあります。
親としては誰に財産を託したいのかをしっかり決めておくことが非常に大事になります。
元気なうちにしておかないと手遅れになりますので、今からでも遅くないので遺言書作成とかも視野に入れて対策を講じましょう。
デジタル相続、暗証番号をどう管理するか?
令和の時代の相続で問題になりつつあるのは「デジタル遺産」。
パソコンに重要な資料にロックをするということが増えています。
インターネットで株取引をしていたり、課金制有料サービス(ネットフィリックスなど)を利用していると、相続が開始した時点で、ずっと停止できずに課金されたりして、目減りすることがあります。
なので、相続対策として自分が見せていいもの、そうでないものを峻別しておくことが大事です。
特に株式や預貯金をネットで管理している場合は、ノートに書き出すなどしておきましょう。
最近の「エンディングノート」にはネット関連の記載事項の部分もあるので、口座名と暗証番号はメモしておくことが重要です。
パスワードを忘れてしまい、引き継ぐはずの財産も凍結したままにならざるを得なくなります。
そうなると相続財産の把握が困難になり、相続手続が進まない原因にもなってしまいます。
相続放棄は慎重に!財産を把握してから・・・
負債ばかりだから相続放棄・・・そう思っているあなた!
一度家庭裁判所に相続放棄の書面を出してしまうと取り消すことが難しくなります。
まずは、相続財産をきちんと把握すること、そこに尽きるでしょう。
もしかしたら負債だけでなく、タンスから金融資産がでてきた、それがかなりの額となったということもありえます。
先程も触れたデジタル遺産がもしかしたら結構高額取引していたということもありえます。
なお、よく遺産分割協議をしてもらわないことを「相続放棄」と言う人がいますが、「相続放棄」は裁判所が関与する場合のことをいいますので注意してください。
まとめ
相続開始前にできることは結構あります。
自分のことや身内のことも含め、相続対策はできるところからやってみることをおすすめします。
「エンディングノート」からでいいので、ぜひ対策をしてみてください。
相続人からは、自分の親の相続財産はどのくらいあるのか、親に対して相続対策をするように進言することをしてください。
今回は
『相続対策 事前に自分ができることを紹介|江戸川区葛西司法書士行政書士が解説します!』
に関する内容でした。
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