某グループの解散騒動に見る会社の継ぎ方・継がせ方【司法書士の業務日誌】

後継者問題が与える影響とは?


先日から某グループの解散騒動で、
話題が持ちきりです。


結局は会社内部の問題が表面化した
結果であるようです。


それは
「経営承継」


日本の中小零細企業なら
どこでもありうる問題です。


今回は、経営承継とりわけ後継者問題
について考えていきます。


今回は私見の部分があり、
さらにこのブログ書いたあとに、
この会社の騒動がどの地点に落ち着くか
分からないため、推測で書いている
部分があることをお許し下さい。

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早めに後継者は決めていたようですが・・・


この会社の場合、早めに後継者を決めて
いました


ここは評価できます。


ただ、会社内で影響力のある方の待遇に
ついてまでは考慮していませんでした。


中小零細企業でも、会社設立当時から
経営者とともになって歩んできた
いわゆる古株の従業員の方をどう扱うか
判断が難しいです。


まだ、後継者が若いのであれば、
後見的役割を果たす立場でいること
も考えられます。


もしくは、
中継ぎ社長として、後継者が育つまで
会社を経営する立場
にいても
いいでしょう。


今回のこの会社の場合、正直この社員の
扱いは難しいところです。


後継者があらかじめ決まっているので
あれば、その方の対応をどうするかまで
考えておく必要はあったと思います。


中小企業は「ヒト」で成り立っている
部分が大きいです。


一つでも騒動が起きると会社経営に
影響が
出ることは認識
すべきです。


報道によると、この社員は辞任することで
収拾がついたようですが、周りの方々に
与える影響は大きいでしょう。


「ヒト」といっても、会社内部だけでなく
会社を取り巻く環境、様々な方から
成り立っているということを考える
必要があります。

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後継者が決まったなら、経営者は後ろから支える


どうしても日本の社長は後継者が
決まっても、未だ影響力を持ちたいと
ずっと今の地位に居続ける傾向が
あります。


そうなると、後継者がこれをやりたいと
いったところで、経営者の反対で
何も出来ない、かえって悪循環に
陥ることもあります。


最近のお家騒動でもこのケースが散見され
取締役の辞任やらで話題になっています。


後継者が決まったのであれば、
経営者は後ろから後継者を
支えてあげる。


意見を述べるのはいいでしょうが、
後継者がやることにあれもこれも口出し
しない。


後継者を一人前の社長にさせるための
サポートに全力を注ぐべきです。


今回の会社の社長も未だ内外に影響力が
あるようで、それもどうなのかと思います。


後継者を気持ちよく経営者への道を
突き進んでもらうことが、まさに承継への
第一歩だと思います。

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まとめ


今回の某グループの騒動から承継問題を
考えてみました。


中小零細企業の場合は、
「ヒト」で
成り立っている

ことを改めて感じてほしいです。


また、
後継者が決まったのであれば、
経営者は一人前に育てるためには
どうすればいいのか、手取り足取り
伝授すること

が賢い後継者教育となります。


「事業承継」と言うとどうしても
「モノ」や「ビジネス」に固執してしまう
部分もあります。


ただ「ヒト」、「ココロ」の承継も
より重要
であることを考えておくことも
大事ではないでしょうか。

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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