親が相続準備をしてくれない!40代のあなたにできることを江戸川区の司法書士・行政書士が解説

こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。

はじめに 

相続は、誰にでも訪れる避けられない出来事です。

多くの方が「自分には関係ない」と考えがちですが、実はそうではありません。

相続は財産の多寡に関わらず、家族の絆を揺るがす可能性を秘めています。

特に40代の皆さんにとって、親が相続手続きを行わないことへの不安や悩みは深刻な問題です。

なぜ相続が重要なのか、その根本的な理由について考えてみましょう。

親が相続準備をしてくれない理由

多くの親世代は、自分の終活や相続の準備について話しづらさを感じています。

「まだ元気だから」「縁起でもない」といった理由で、相続の話を避けることが少なくありません。

しかし、相続の準備をしないことで、残された家族が大きな負担を背負うことになります。

親に相続の準備をしてもらうことは、家族全員の未来を守るために必要なステップです。

親世代は、特に終活や相続の話題を避けがちです。

それは、自分自身がまだまだ元気であることを示したい、あるいはそのような話題が縁起でもないと感じるためです。

しかし、これが原因で相続手続きが後回しにされ、突然の事態に家族が困惑することが多々あります。

親が相続の準備をしてくれない理由を理解し、適切なアプローチを取ることが重要です。

相続は財産の問題だけではない

相続は単なる財産の引き継ぎではなく、家族の歴史や思い出も含まれます。

だからこそ、相続をめぐる問題は複雑で感情的になりやすいのです。

財産が少なくても、家族間で意見の相違や感情のもつれが生じることがあります。

相続トラブルの多くは、実は金銭的な問題よりも心理的な要因が大きいのです。

「親の愛情の証」と考える相続財産をめぐり、兄弟姉妹間で感情的になることも。

また、生前の親子関係が良好でなかった場合、相続を通じて恨みが表出することもあります。

相続問題が起こる根本的な原因は、人間の「ココロ」にあると言っても過言ではありません。

嫉妬、妬み、執着、そして愛情。

これらの感情が複雑に絡み合い、問題を引き起こします。

だからこそ、相続の準備は財産の整理だけでなく、家族間のコミュニケーションも重要です。

親が相続の準備をしないことで、将来的に兄弟姉妹間での対立が生じることを避けるためにも、事前の話し合いが必要です。

親に相続の準備を促すための方法

では、どのようにして親に相続の準備を促すことができるのでしょうか。以下にいくつかのポイントを挙げてみます。

穏やかなタイミングを選ぶ:

家族がリラックスしている時に、穏やかに相続の話を持ちかけると良いでしょう。

強制的に話し合いを始めるのではなく、自然な流れで話題を切り出すことが重要です。

例えば、家族での食事や旅行の際など、リラックスした環境で話をすることで、親も話しやすくなります。

具体的な事例を示す:

知り合いやニュースで聞いた具体的な相続トラブルの事例を挙げることで、親に現実感を持ってもらいやすくなります。

具体的なエピソードを示すことで、親も「自分たちの家族でも同じことが起こり得る」と理解しやすくなるでしょう。

専門家の話を利用する:

司法書士や行政書士などの専門家が主催するセミナーや相談会に一緒に参加することで、親に相続の重要性を理解してもらう方法もあります。

専門家の意見を聞くことで、親も客観的に相続の必要性を感じることができるでしょう。

親の意向を尊重する:

親の意思や希望を尊重しつつ、相続の準備が家族全員のためになることを伝えることが大切です。

親が自身の意向を反映した相続準備を行うことで、安心感を持ってもらえます。

親が主体的に準備を進めるよう、サポートする姿勢が重要です。

相続準備の具体的なステップを示す:

遺言書の作成や財産の整理など、具体的な相続準備のステップを親に説明し、一緒に進めることで安心感を提供できます。

具体的な手続きや必要書類をリスト化し、親と一緒にチェックリストを作成することも効果的です。

具体的な相続対策

では、具体的にどのような相続対策が必要なのでしょうか。

以下にいくつかのポイントを挙げてみます。

遺言書の作成:

遺言書を作成することで、自分の意思を明確に伝え、家族間の争いを防ぐことができます。

遺言書は公正証書遺言、自筆証書遺言などがありますが、司法書士や行政書士の専門家に相談すると良いでしょう。

遺言書の内容を家族と共有し、理解を得ることも重要です。

財産の整理:

財産の種類や所在を整理し、リスト化しておくことで、相続手続きがスムーズに進みます。

また、家族に対して財産の状況を共有することも重要です。

財産の分割方法についても事前に話し合い、合意を得ることで、トラブルを避けることができます。

保険の見直し:

生命保険は相続税の非課税枠があるため、有効な相続対策となります。

保険の見直しや契約内容の確認を行い、最適なプランを選びましょう。

保険の受取人についても確認し、必要に応じて変更することが重要です。

家族会議の開催:

家族全員で話し合いの場を設け、互いの意見や思いを共有することが重要です。

これにより、相続に対する理解と協力が得られ、問題解決の糸口となります。

家族会議を定期的に開催し、進捗を確認することも効果的です。

専門家への相談:

相続は複雑な手続きが多いため、司法書士や行政書士、税理士などの専門家に相談することで、スムーズな対応が可能となります。

専門家のサポートを受けることで、親も安心して準備を進めることができます。

まとめ

相続は誰にでも訪れる重要な出来事です。

財産の多寡に関わらず問題は起こりえます。

その根底には人間の複雑な感情があり、だからこそ事前の準備が不可欠なのです。

40代の皆さんは、親に相続準備を促すことで、将来のトラブルを未然に防ぎ、家族の絆を守ることができます。

この内容が少しでもお役に立てば幸いです。

江戸川区船堀、宇喜田、葛西、東小松川地域にお住まいの方で、相続に関するお悩みがある方は、ぜひ当事務所までご相談ください。

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今回は
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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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