こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
今回も最後までぜひお読みください。
目次
はじめに
先日の投稿で「鉄道模型と相続」と題して紹介しましたが、世の中には様々なコレクターがおり、それらのコレクションには価値のあるものが存在します。
しかし、いざ相続となるとその価値はどう評価されるのか、ゴミとして処分して大丈夫なのか疑問に思う方もいるでしょう。
今回は「趣味と相続」について、「記念切手」「記念硬貨」「鉄道の記念乗車券」を中心に紹介します。
前回のブログとあわせてお読みください。
(「あわせて読みたい」にリンクを貼っておきます。)
趣味一般に言える相続での問題点:財産的価値があるかどうか
趣味のコレクションは、その所有者にとって大きな喜びと価値をもたらします。
鉄道ファンが大事にしている「記念乗車券」、切手コレクターが集める「記念切手」、そしてコイン収集家が持つ「記念硬貨」など、これらのアイテムは単なる物質以上の価値を持っています。
一般の方には分からない価値というのも存在しているかもしれません。
それらは思い出や歴史、個人の情熱を反映しており、しばしば金銭的な価値も併せ持っています。
相続が開始したらすぐに整理するのではなく、専門業者に査定してもらうことも検討する必要があります。
コレクションの中には歴史的価値のあるものもあり、いきなり相続が開始して処分するのはもったいないことです。
コレクションの相続における注意点
今回は「記念乗車券」「記念切手」「記念硬貨」に絞って紹介します。
その他のコレクションについても同様に考えて良いと思われます。
記念乗車券の相続
記念乗車券は、その歴史的価値や希少性により評価されます。
保管状態が良好であることが重要であり、専門のコレクターや査定士に相談することをお勧めします。
記念切手の相続
切手の価値は、発行年、保存状態、希少性によって決まります。
切手アルバムに丁寧に保管し、市場価格を定期的にチェックしましょう。
記念硬貨の相続
硬貨は、金属の価値だけでなく、発行年や限定版であるかどうかが重要です。
保管には注意が必要で、特に高価なものは保険に入れておくことを検討しましょう。
具体的な相続手続き
遺言書の重要性
遺言書は、故人の意思を明確に伝えるための重要な文書です。
遺言書にコレクションの詳細を記載し、誰にどのように引き継がせるかを明示しておくことで、後々のトラブルを避けることができます。
とくに承継者がいる場合は、その旨を遺言書に残しておきましょう。
ただ、コレクションに価値がある場合、第三者に承継させる場合、相続税や贈与税の対象になることもあります。
コレクションを承継させる場合には、価値を専門家に査定してもらったうえで、税理士に確認するようにしてください。
専門家のサポート
司法書士や行政書士、弁護士、税理士などの専門家に相談することで、スムーズな相続手続きが可能になります。
評価や遺産分割のアドバイスを受けることで、適切にコレクションを引き継ぐことができます。
また、記念乗車券や記念切手、記念硬貨などを売却して現金化することも考えられますし、動産として承継することもあります。
コレクションの専門家に査定してもらうことも重要です。
さらに、記念物については相続の際「動産」扱いとなり、相続の対象となります。評価次第では相続税も問題になりますので、注意してください。
まとめとアドバイス
早めの準備が相続を円滑に進める鍵です。家族とのコミュニケーションを大切にし、遺言書の作成を検討しましょう。
大切なコレクションを次世代に引き継ぐための最善の方法を見つけることが重要です。
詳細やお問い合わせは、当事務所までどうぞ。
当事務所のウェブサイトをチェック
今回は
『趣味のコレクションを相続するには?記念乗車券・記念切手・記念硬貨の評価と相続手続きを江戸川区司法書士・行政書士が解説』
に関する内容でした。
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