商号と商標は同じなのか?
私が毎月購読している「登記情報」
これに面白い論点があったので紹介します。
それは
「商号」と「商標」
2つ同じものと思っている方も
いるでしょう。
しかし、「商号」と「商標」は
別物だと思ったほうがいいでしょう。
まず「商号」ですが、
これは商業登記の概念です
一方「商標」は特許権のひとつ。
扱うところが違うと思ってください。
会社設立登記をしたら、
商号は保護されると思っている方も
いるでしょう。
確かに先に登記すれば、商号は勝ちですが、
商標は登記とは別問題です。
商号はされていなくても、
同じような名前の商標はされている
可能性はあるのです。
一応商標について書いておきます。
(参考「登記情報648号67ページ)
商標権者は、設定の登録から10年間の
存続期間内において、商標登録出願に係る
商標を使用する商品又は役務
(以下「指定商品」又は「指定役務」と
いいます。)について、登録商標を
使用する権利を専有しています。
なので、登録商標と同一の指定商品・
指定役務に登録商標を使用する行為は
商標権の侵害になります。
侵害していると判断されると
商号の使用差止請求や場合によっては
損害賠償請求等をされます。
注意が必要でしょう。
商標登録がされているかどうかを確認する
昨今、個人起業が流行っており、
自分のオリジナル名称を商標登録している
ケースが増えています。
なので、自分の会社の商号は、
相手の商標権を侵害していないか
確認する必要はあります。
あとは、不正競争防止法の絡みも
商号を決めるときに大事になります。
商号は自分の思いを託す部分。
それが大丈夫か否かを
十分確認しておきましょう。
商標を簡単に調べる方法
独立行政法人工業所有権情報・研修館の特許情報プラットフォーム
実際に私も使ってみましたが、
簡単に検索できていいですよ!
中小企業のための戦略的定款―作成理論と実務
司法書士グループLLP経営360° 民事法研究会 2008-06
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