つじつま合わせの会社はほころびが・・・
登記手続上は書類上の不備はないが、
会社法上の手続きに問題があるにも関わらず、 役員を変えてしまった。
建設業の許可で、役員変更したにも関わらず
ずっと役所に変更届を出さず放置している会社。
さらには少しでも会社費用を減らそうと
その場しのぎの対応を取ってしまっている会社・・
意外と中小零細企業でこのようなケースを 多く見かけます。
こういう会社は、そのうちほころびが出てしまいます。
ほころびが出るということは、会社経営に 影響が出てしまう、
トラブルにつながります。
ルールを守らなければ、退場!
個人的な意見ですが、 これからの時代、ルールを守れない会社は
どんどん淘汰されていく時代になっていくと思います。
業界の慣例だからと言って、契約書も交わさない。
面識があるから、注文書等を取らない。
実はそれが危険なのです。
相手が何もしてこない場合、こちらからの立証は難しくなり、
場合によっては泣きね入り・・・
さらに大事なのは、自分会社の経営状況まで 危うくなっていくのです。
業界がこうだからとか、今までこうだったからという ことは
通用しないのです。
これは時代の流れだから、きちんと経営者の方は
認識しないといけないのです。
税金さえ払っていればいいやという会社もありますが、
コンプライアンス的にはどうですか?
法律で決められたことはきちんと守っていますか?
会社を設立して経営している以上、
自分の事業にかかわる法律は当然に遵守しないといけません。
特に中小零細企業の経営者はここの部分が希薄です。
これも慣例によるためだからでしょう。
どこも守っていないのだから、 自分のところも大丈夫・・・
なんて思っていたら、大きな間違いです。
今、大企業ではコンプライアンスは大変敏感です。
また、これから起業される方もコンプライアンスには
神経を尖らせています。
となると、なあなあで今まで経営してきた方々にとって
法律を守って経営するという意識を持たないと
いけないことになります。
ちゃんとルールを守りましょう!
建設業の許可を取得している経営者の方は、
事業年度終了ごとに、決算報告をしていますか?
登記事項に変更が生じたとき、登記手続きを していますか?
資金繰りのことだけでなく、自分の事業にかかわる
法律・経営に関する法律については経営者の方は
認識しないといけません。
「分かりません・知りません」
では済まない場合も あります。
とにかく、自分の会社でやったことで変更が出たら
速やかに専門家に相談することをお薦めします。
トラブルになる前、傷口が広がる前に処置しておけば、
被害はあまり出ず、経営に専念できます。
トラブルが起きてからだと、どうしようもありません。
つじつま合わせで法律を無視して経営していくと
後々ほころびが出てくるということを 是非経営者の方は認識してください。
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