東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
あなたは英語で「will」の意味をご存知
ですか?
「~だろう」という未来を表したり、
「~したい」などの意志を意味することは
ご存知でしょう。
「will」にはなんと、遺言・遺言書の
意味があることはご存知ですか?
自分の財産を「~したい」「~だろう」
の未来的意思から確実に相手に渡したい
のであれば、「信頼」「信託」という
概念もプラスすることが大事です。
これからの相続「will」と「trust」がキーワードに?
なぜ「遺言」が大事なのかを確認!
確かに英語で助動詞で未来形と習った
方も多いでしょう。
「~だろう」「~するつもりである」
本来自分の財産は、自分の意思に従って
託されるのが本来の筋です。
しかし、今の日本の民法では、亡くなって
しまうと相続財産となって、相続人に
帰属します。
つまり、折角自分が築き上げてきた財産も
自分が亡くなったあと、自分の希望に
添えないで他人に渡ってしまいます。
そこで「遺言」が登場するのです。
遺言を書いても自分の意思どおりにならないことが・・・
遺言をしておけばとにかく安心。
そう思っている方も少なくないようです。
しかし、日本の法律ではせっかく遺言を
書いても、遺留分制度があり、相続財産の
一部を相続人に帰属してしまう制度が
できてしまうのです。
よく遺言に遺留分のことを考慮して
遺言書を書きましょうと言われることは
あります。
しかし、本来はその相続人には渡したく
ないのに渡さざるを得ないので、
自分の意思を反映させていないといえる
でしょう。
そのことから「will」の意味「~する
つもりだ」、つまり自分の財産を
この人にすべて渡したいということは、
日本の民法のもとでは難しいです。
「will」の確実な実現のために~「信託 trust」
そこで、現在注目されているのは「信託」
信託とは相手に財産を「信じて託する」制度で
お互いの信頼関係のもとで成り立って
います。
「信託」は英語で「trust」
まさに自分の財産を信用できる人に
託して任せる、そして自分が亡くなった後
に自分の意思通りに相手に財産を帰属
させることが可能です。
信託契約を締結することからスタート
するので、契約内容が納得出来ないと
結ぶことができません。
遺言の欠点を信託で補充していると
思っていいでしょう。
まとめ
「will」自分が思い通りに財産を相手に
渡したいのであれば遺言は必須。
さらに自分の「will」をしたいのであれば
信託する。
それで自分の財産を自分の思った通りに
相続開始後相手に帰属させることが
可能です。
「will」と「trust」
これからの相続・遺言はこれらの言葉が
キーワードになると思います。
参考書籍
信託ならもめごとゼロ!“新しい相続”のススメ: 相続のプロだけが知っている
河合 保弘 学研プラス 2016-10-18
|
家族信託活用マニュアル
河合 保弘 日本法令 2015-12-10
|
ブログに載せられなり実務の情報も満載!
日々の思っていることを書いている
「司法書士・行政書士桐ケ谷淳一の日々を楽しく!」
メルマガ登録はこちらから!