東京都江戸川区葛西駅前
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
2016年26冊目、今回紹介する本は、
『はじめの一歩を踏み出そう
成功する人たちの起業術』
はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
マイケル・E. ガーバー 世界文化社 2003-05-01
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目次
はじめに
私が今年読んだ本の中で
インパクトが残った本の一つ。
自分がやっている事業と置き換えながら
読むと妙にスーッと本の内容が
入っていく。
この本であるが、
これから起業する方や会社設立を
予定している方はもちろん、
すでに起業されていて、
壁にぶち当たっている人は、
是非読んで欲しい。
きっとあなたの
「起業家」というのはどういうものか
というイメージが変わるかもしれない。
起業家としての悩み 成長過程でぶち当たる壁にどう対応するか?
個人事業主でも会社設立しても
事業をそれなりに軌道に乗りだすと
成長過程で思わぬ壁にぶち当たることが
多い。
その壁を見誤ると、たちまち経営が
立ちゆかなくなる危険がある。
それぞれの段階でどのようにして
対応すべきか?
この本は、
悩んでいる起業家と
コンサルタントの問答で読みやすく
書かれているので印象に残りやすい。
翻訳本だとなんだか読みづらく
難しい印象を受けるが、
この本は、実際のストーリーを
意識しながら読むと理解しやすい。
私も司法書士事務所を経営している。
現在は一人事務所である。
一人だと、どうでもいいことに
時間を割いてもったいない、
別のことに時間を使うべきではないか
と思っていた。
この本を読んで
自分でないとできないこと、
他人に任せても大丈夫なことを
峻別する必要があると感じた。
個人的な感想ではあるが
一人で経営している以上は
成長は難しいと思った。
これから一人で起業する方は
なぜ、成長すると一人で立ちゆかなく
なるのかを知ることが重要。
なぜかはこの本を読めば
わかるだろう。
そこが「起業家」の本質といえる
部分でないかと感じた。
本当の起業家とは何かがわかる本
起業家と言っても、この本で書かれている
「起業家」はどれだけいるのだろうか?
「起業家」もどきの職人型の起業家が
多いのではないか?
つまり、何でも自分でやってしまって
かえって何のために起業しているのか
分からなくなった人もいるのではないか。
また、すべて他人に任せてしまい、
立ちゆかなくなった起業家もいるのでは
ないか。
「本当の起業家とは何か」
この本では教えてくれる。
さらには、マニュアル化して、
誰でもできる仕組みを作り上げていく、
それが起業家のする仕事である。
自分がいなくても、従業員だけで
会社が回っていく形を作り上げていく。
将来のことを見据えて
会社の事業を展開していく
それが大事だということを
強く感じた。
自分の生きる目的は何かを意識する
「事業は人生の目標ではなく、それを達成するための手段にすぎない。そして人生の貴重な時間を犠牲にするものではなく、人生をより豊かにするチャンスである」
(163ページ)
人生の目標を考えることが起業する際に
重要な要素を占めていると感じた。
自分の人生を考えることで事業についても
考えやすくなるのであろう。
この本では詳しく書いてあるので、
起業家の方には参考になるだろう。
まとめ
日本では1年以内に休業・廃業に
追い込まれる数が半数近くあるとのこと。
せっかく、サラリーマンをやめて
自由な時間を手に入れることができると
思い起業したが、結局は元に戻った・・・
そういうケースを耳にしたことがある。
最初の段階で、自分が起業して
どうしたいのかがより明確にならないと
いけない。
この本は、まさにこれから起業する方に
とってバイブル的な本になるだろう。
また、成長の過程で壁にぶつかっている
起業家も、なぜ壁にぶつかっているのか、
その壁をぶち破るにはどうすればいいのか
が書かれている。
起業家のあなたには必須の本である。
はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
マイケル・E. ガーバー 世界文化社 2003-05-01
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