「会社設立アドバイザー」
東京都江戸川区葛西駅前
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
今回は読書日記。
「成功し続ける人になる仕事の極意」
(金村秀一著 宝島社)
成功し続ける人になる仕事の極意
金村 秀一 宝島社 2015-02-23
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これから会社設立し起業する方にぜひ読んで欲しい本
中小零細企業の置かれている環境は正直厳しい中にある。
そんな中、20年に渡り試行錯誤しながら自社の社員教育に力をいれてきたウェルウェイグループ代表取締役金村秀一さん。
この本はどのようなリーダー像であるべきか、どのように社員を育てていくかを惜しみなく書かれている。
中小企業の経営者に最適な本であるが、私は、これから起業し会社を設立して従業員を雇いたいあなたにぜひ読んでもらいたい本である。
社員に自分の思いをどう伝えていくか
この本では、著者の会社でどのように取り組んでいるか具体的事例を交えて書いている。
ただ、抽象的にこうすればいいと書いているだけでないので、頭に入りやすい。
リーダーと社員、どのようにコミュニケーションを取り、一緒の方向に進んで行くか包み隠さず書いてあるのがいい。
本当に苦労して今の会社を形作ったのが読んでいて強く感じた。
中小企業の場合、大事な要素は「ヒト」である。
その大事な資源「ヒト」をどのようにうまく扱うか、社長の思いをどう伝えるか、そのあたりが非常に重要になる。
「ヒト」を粗末に扱うと必ずしっぺ返しが来てしまう。
最悪は会社存亡の危機にもつながりかねない。
「ヒト」というのをうまく育て、立派に一人前として会社の戦力になってもらうか、創意工夫が随所にこの本に見られる。
これから起業するあなたには最善の教科書みたいな本であろう。
リーダーとしての心構え
ここは自分も司法書士事務所・行政書士事務所の経営者として大いに勉強になった部分である。
以下に自分が甘かったということを再認識させられた部分である。
リーダーとして、どのように社員を教育していくか、さらには自分がどのような立ち位置で判断するか、分かりやすく説明してある。
その中で特に印象に残った部分
それは「型破りの専門家になる」ということ。
中小企業の場合、いわゆるスキマ産業を狙わないと、勝負できないところがある。
そうなると、自分の得意分野をしっかり把握した上で、さらなる成長・勉強も必要になってくるであろう。
日々の鍛錬が必要であるという部分は共感をもてた。
もっと自分も頑張らないといけないということを改めて認識した。
※写真は著者の金村さんと!
まとめ
この本でも書いてあるが、真似ることも大事であるが、自分の会社でどう当て嵌めていくかがまさにリーダーの腕の見せどころ。
この「教科書的」な本が本書である。
なぜこの本をこれから起業するあなたに勧めたかというと、ずっと永続的に会社を続けるにはどうしたらいいかが凝縮されているから。
10年続けることができるのはほんのひと握り。さらに20年続けることができるのはほんのわずか。
日本経済は中小企業の支えがないと立ち行かない。
少しでも自分の会社が日本経済を支えていくためにも、永続的に会社経営をする必要がある。
そのためにはどういうことをすればいいか、経験している人から学ぶことが手っ取り早い
その教科書的がまさに「成功し続ける人になる仕事の極意」の本である。
設立準備にこの本を読むことで、経営脳をさらに高め、永続的な会社を作るにはどうすればいいか考えてもらいたい。
私もこの本を読んで、自分の事務所経営をどうすればいいか改めて考えさせられた。
起業するあなたにこの本を勧めたい。
成功し続ける人になる仕事の極意
金村 秀一 宝島社 2015-02-23
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