事業承継後の選択肢とは?司法書士が教える新しいステージの描き方

こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続・会社設立に」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。

はじめに

これまでのブログシリーズでは、ひとり株式会社を設立して成功を収めた経営者が、次に向き合うべき「事業承継」という課題についてお伝えしました。

第1回では、法人設立のリアルな体験を共有し、夢を実現する第一歩を描きました。

第2回では、後継者選びの重要性とその方法を解説しました。

第3回では、会社を守るための資産整理の基本を学びました。

第4回では、失敗例から学ぶ3つの教訓を共有し、事業承継を成功させるためのポイントを提示しました。

ぜひブログ最後の「あわせて読みたい」からぜひクリックして御覧ください。

そして今回の最終章では、事業承継を終えた後に何が待っているのかを考えます。

事業承継は「ゴール」ではなく、経営者としての新たなステージへの「出発点」です。

このブログを通じて、事業承継を無事に終えた後、どのような未来を描き、行動を始めるべきかを具体的に解説します。

司法書士としての視点も交えながら、あなたが次のステップに進むための道筋を示します。

なお、このブログに登場する人物は架空で、より分かりやすくイメージをしていただくようにストーリー仕立てになっていることにご留意ください。

事業承継後に進む3つの選択肢

1. 成功事例:会社を引き継ぎ、次のステージへ進んだ経営者の話

50代でひとり株式会社を設立し、地域に根ざしたサービスで事業を成功させたTさん。

「次の世代に事業を引き継ぎ、会社を守る」ために、40代の信頼できる従業員を後継者として指名しました。

事業承継の計画を立てるにあたり、司法書士や税理士と相談しながら以下の準備を進めました

株式や資産の整理:

会社の株式評価を適切に行い、不動産や資金を後継者にスムーズに引き渡せるよう準備。

遺言書の作成:

公正証書遺言を作成し、相続トラブルを防止。

家族信託の活用:

資産管理の柔軟性を高め、会社の運営が滞らない仕組みを構築。

結果として、Tさんの会社はトラブルなく引き継がれ、Tさん自身も「地域活動に参加する」という新たなステージへ進みました。

この事例は、事業承継が経営者自身の未来を広げるきっかけになることを示しています。

2. 承継後に進むべき3つの道

(1) 後継者を支えるアドバイザーとしての役割

事業承継を終えた経営者が果たすべき重要な役割の一つは、後継者をサポートすることです。

経営者としての経験を活かし、後継者の相談相手や経営判断のアドバイザーとして関わることで、会社の安定運営を支援できます。

司法書士の視点:

後継者支援のため、会社運営に必要な法務手続きや契約書の見直しをサポートします。

また、役員変更登記や株式管理に関する法的アドバイスも提供します。

(2) 新しい挑戦へのステップアップ

事業承継を終えた後は、新たなビジネスに挑戦する道もあります。

これまで培った知識やスキルを活用し、コンサルティング業や新規事業を立ち上げることで、さらに社会貢献することが可能です。

司法書士の視点:

新しい法人設立のサポート、行政書士や弁護士と連携して許認可手続き、契約書作成など、法務面のサポートを通じてスムーズなスタートをお手伝いします。

(3) リタイアと資産管理の最適化

会社を後継者に譲った後は、リタイアを視野に入れる方も多いでしょう。

その場合、資産の管理や分配を計画的に進めることが大切です。

司法書士の視点:

家族信託や遺言書の作成、相続税対策などを通じて、資産を安全に管理し、次世代へ確実に引き継げる体制を整えます。

また、生前贈与の適切な方法についてもアドバイスを提供します。

3. 司法書士が提供する具体的なサポート

(1) 遺言書の作成と見直し

承継後も、家族構成や資産状況に応じて遺言書を見直す必要があります。

公正証書遺言の作成や内容変更をサポートし、相続トラブルを防ぎます。

(2) 登記手続きの支援

役員変更登記や新たな事業の法人登記、商号変更など、会社に関わる登記手続き全般を迅速かつ正確に対応します。

(3) 家族信託の運用サポート

事業承継後の資産管理において、家族信託の仕組みを活用し、トラブルを防ぎながら柔軟な資産運用を支援します。

(4) 生前相続対策のアドバイス

リタイア後の資産の有効活用を含め、生前贈与や相続税の負担軽減について具体的な対策を提案します。

まとめ:次のステージへ踏み出す準備を今から始めよう

ひとり株式会社を成功させ、事業承継を終えたあなたにとって、新しいステージはすぐそこにあります。

後継者を支える役割、新たな挑戦への一歩、またはリタイア後の資産管理と、自分に合った道を選ぶことが大切です。

司法書士として、あなたの会社だけでなく、あなた自身の未来を守るお手伝いを全力でいたします。

今日から始められる小さな一歩を踏み出し、明るい未来を共に築いていきましょう!

江戸川区船堀、宇喜田、葛西、東小松川地域にお住まいの方で、相続・会社経営(商業登記を軸とした企業法務)に関するお悩みがある方は、ぜひ当事務所までご相談ください。

当事務所のウェブサイトをチェック

今回は
『事業承継後の選択肢とは?司法書士が教える新しいステージの描き方』
に関する内容でした。

あわせて読みたい

前回のブログもひとり会社設立を設立する方にとって必見の内容です。

ぜひご覧ください。

参考書籍

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この記事を書いた人

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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