相続の基礎 遺言書を書くときにまずは誰に相続財産を分けるかを考える 税金を考慮しない
東京都江戸川区葛西駅前 小さい会社の企業法務・相続遺言専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
相続で大事なこと。
それはあなたの相続財産をあなたの思いどおりに承継させること。
ただ、専門家が「税金かかりますよ」というひとことで、せっかくのあなたの思いがかなわないことが多々あります。
税金が多くかかっても、あなたの思いをしっかりと遺言書などで伝える必要があります。
相続の基礎 遺言書を書くときにまずは誰に相続財産を分けるかを考える 税金を考慮しない
遺言書を書くときにまずは税金のことを抜きにして書いてみる
どうしても税金のことを考えて遺言書を書こうとすると、あなたの考えていた通りの遺言ができなくなることがあります。
そうなると、遺言書を書きたくなくなるという事態も想定されます。
せっかく書こうと思っても、専門家のアドバイスが邪魔になってしまうこともあるのです。
なので、まずは遺言書を書く際には、税金の問題を抜きにして、あなたがどのような財産を相続人等に承継させたいのかを書いてください。
あなたの考えていることを遺言書に残すことがまずは重要です。
書いた遺言書を専門家にチェックしてもらい税金対策を講じる
先に専門家に税金対策を聞くよりも、私は自分の思いを遺言書なりエンディングノートにまとめるほうがいいです。
実際に書いた遺言の内容を税理士などに見せて税金対策を講じるほうが、専門家としてもやりやすいです。
そこで、問題点を洗い出して、どのような問題点が出るのか、さらに問題点を洗い出す対策を講じることで、あなたも納得して次の段階に進めることができます。
どうしてもこういう形で遺言したいという意思を示し、税金がかかってもしょうがないということも専門家にしっかりいうべきでしょう。
そして、付言事項でその思いをしっかり伝わるような内容のことを書いておく、それが遺言を書くうえで重要です。
ただし、遺留分は絶対に財産を承継しない相続人から行使されるので、そのあたりも踏まえ、まずは遺言書を書いてみてください。
できれば付言事項は自筆証書遺言で
遺言を作るときは公正証書遺言で作成したほうが安全です。
とはいっても公正証書遺言の場合、自筆ではないので、自分の思いは伝わりづらいです。
なので、付言事項だけ自筆証書遺言にすることをおすすめします。
自筆証書遺言では遺言の内容は公正証書に記載してあるとおりにすると書いておき、付言事項であなたの思いを書いてみる。
やはり自筆のほうが相続人の心にも伝わりやすいです。
自筆証書遺言なので、亡くなったあとに家庭裁判所の検認作業が必要になるのが難点ですが、あなたの思いを伝えるためにもぜひ検討してみてください。
まとめ
遺言書を書くときには、相続人は誰かをまずは確認し、税金のことを考えずにまずはあなたの思いを遺言書にぶつけて見てください。
その上で専門家に相談して、税金面の相談を受けつつ修正する、それが確実にいいです。
今回は
『相続の基礎 遺言書を書くときにまずは誰に相続財産を分けるかを考える 税金を考慮しない』
に関する内容でした。
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