東京都江戸川区葛西駅前
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
2018年6冊めの読書日記ブログ。
今回紹介する本は
「リーガルテック」
(佐々木隆仁 株式会社アスコム)
リーガルテック
佐々木隆仁 アスコム 2017-11-24
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この本の読者の対象者は?
「リーガルテック」とは何かを知りたい方、AI時代、法律家としてどうすればいいか知りたい方は読むといいでしょう。
「リーガルテック」の構成は?
この本は4章立てで成り立っています。
第1章 リーガルテックが法律業界をかえる
第2章 デジタルデータで運命が変わる
第3章 日本の弱点をリーガルテックで克服する
第4章 AI、IoTがつくるリーガルテックの未来
この本を読んでの3つの気づきとは
この本を読んで得ることができた私の3つの気づきを紹介します。
1、日本は裁判所を始めデジタル化が遅れている
2、これからの時代は予防法務に力を入れるべき
3、AI時代の法律家として時代を先読みできる力を身につけること
この本を読んで学んだこと(これから力を入れていきたい業務)
これからAI化が進む中で、遅れていた裁判所のデジタル化がやっと進みます。
法律の世界にもAIが浸透してきています。
これから、容量が大きくなり、検索がしやすくなればなるほど、法律面での仕事も変わってくるでしょう。
そうなると、必然的に仕事のやり方を徐々に変えていかないといけないのも事実。
改めてAI化は司法書士業務を始め、法律の業界に影響を与えるのは必至。
そのためには外国(特にアメリカ)の状況を知っておくべきです。
だいたい、アメリカで起こっていることが数年後には日本に来るのだから・・・
そのあたりもこの本で解説してあり、実際の事件や取り組みも簡潔に解説してあります。
さて、私はこの本を読むまでは、正直「リーガルテック」ということばは耳にしたことがありませんでした。
リーガルテックとは、リーガルテクノロジーの略称で、法律(リーガル)と技術(テクノロジー)から作られた造語です。
(一部略)
リーガルテックは、法律業務に携わる人たちの仕事をサポートするために開発された情報通信技術(IT)のことをいいます。(本書14ページより抜粋)
これからは、法律業務もITの世界に入っていくことは必然的になるということ。
なので「リーガルテック」の知識を知らないと仕事にならないかもしれません。
そして、今後自分はどのような業務に力を入れていけばいいのか、この本に答えが書いてあります。
先程の気付きにも書いた「予防法務」はこれからもっと注目されてくるでしょう。
事件を未然に防ぐ、司法書士としてどのように活用するか。
例えば、核家族化や離婚の増加で今後は相続人を特定するのに現状時間がかかるのが、AIによって意図も簡単に特定でき、これから起きそうな問題を依頼者に提案することが可能でしょう。
さらに企業法務でAIを活用し、中小企業のこれから起こりうるべきことをデータベース化してお客様に提供もできるでしょう。
いずれにしても、この本で私自身もっと「予防法務」やAIの法律関係に強くなる必要があることを痛感しました。
この本から学ぶことはないという感想もあります。
しかし、自分の仕事と「リーガルテック」や「AI」をどう活用したいのか考えながら読むと、多くの気づきを得られるでしょう。
それを自分の法律の仕事に当てはめていけばいいと思います。
まとめ
この本は薄くて読みやすい本。
なのですぐに読めてしまいます。
法律関係の仕事についている方が、これから自分はどういう方向に進んでいきたいのかを気づかせてくれた本でした。
「リーガルテック」
(佐々木隆仁 株式会社アスコム)
リーガルテック
佐々木隆仁 アスコム 2017-11-24
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