東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
秋のお彼岸。
先祖へのお墓参りをされた方も多いと
思います。
ところが、最近夫婦で夫が亡くなったあと、
夫と一緒にお墓に入りたくないという
妻が増えているというのです。
「家族」から「個人」重視の時代になった
といえるでしょう。
そもそも「死後離婚」っていうのは何?
ヤフーニュースの記事によると、
「死後離婚」は一方配偶者の死後
「姻族関係終了届」を提出することで
姻族関係を終了させることを意味します。
そもそも、姻族関係を終了させるには
離婚があります。
ただ、
配偶者が亡くなった時、
もう一方の配偶者から姻族関係を終了
させることも出来るのです。
その効果としては、姻族間の扶養義務が
なくなるので、赤の他人に戻ることに
なります。
死後に姻族関係を終了させるので
「死後離婚」といっているのでしょう。
生前の離婚と亡くなった後の離婚で
何か違いは出てくるのでしょうか?
一方配偶者との相続関係はどうなるのか?
「姻族関係」を終了させると、相続関係は
どうなるのでしょうか?
配偶者は、一方配偶者の相続人になります。
例えば夫が先に亡くなった場合、
生前に離婚していれば、前妻は相続人に
なりません。
しかし、
婚姻関係継続中で夫が亡くなり、
その後妻が「姻族関係」を終了した場合、
すでに相続が開始されているので、
妻は相続人になります。
一方配偶者が亡くなった後の「姻族関係」
の終了は相続関係には影響を及ぼさないと
思っていいでしょう。
これからは「家族」よりも「個人」重視の時代?
「自分の亡くなった夫の墓に入りたくない」
それが理由で「姻族関係」を終了させたい
方が増えているようです。
嫁姑問題など背景はあるのでしょうが、
「家族」より「個人」がより重要視
されているといえます。
そこで、もじ自分が亡くなったあと、
自分の相続人が相続開始後にする手続きを
してくれるのか。
相続開始「前」にきちんと考えることが
大事になりました。
「終活」「エンディングノート」とか
作ることの重要性は、様々なセミナーで
話題になっています。
ただ、「モノ」ばかり重視し「ココロ」の
問題がどこか置き去りになっている気が
するのです。
まとめ
相続開始「前」に自分の相続のことを
話すのは後ろ向きに見られるので、
後回しにしがち。
ただ、「家族」の崩壊、自分の亡くなった
後のことをしっかりしておかないと、
相続人が露頭に迷うことにもなります。
「姻族関係」が終了しても、
自分が亡くなったら本当に
どうありたいのか、そこも含めて
じっくり考えることが重要
ではと思うのですが、いかがでしょうか。
参考記事
参考書籍
終活のリアル-どうしてあの人はエンディングノートを書くのか
NPO法人 ら・し・さ きんざい 2015-03-06
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