★企業法務に携わるあなたには必携本
今回紹介する本は
「ビジネス常識としての法律」
(日本経済新聞社)
以前読書日記で紹介した
「会社法の仕組み」と同じ
文庫本サイズ。
でもこちらは文庫本と言いながら、
ページ数が300ページもあり、
ボリュームは多い。
ただ、企業法務に携わる方にとっては
このくらいの概要は知っておかなければ
ならない内容ではないだろうか。
★企業法務の法律はこれで網羅
ひとつひとつの法律は、当然カバーできない。
専門書や弁護士などの専門家を頼る必要が
ある。
ただ、専門家と打ち合わせするに際し、
何も知らないと話についていけない。
概要を知れば、行き違いや言いたいことなど
スムーズに物事を運ぶことができる。
法務部に所属していて、法律のことが
ちょっとというのであれば、読んでおく必要が
あろう。
★中小企業の経営者にもお薦め
この本は大会社向きに書かれている。
なので、中小企業の経営者が読むにはちょっと
大変かもしれない。
ただ、取引先が大会社だったりした場合、
仕事にかかわる法律を知っているのと知らないのでは
今後の経営にも影響が出るのは必至である。
読み物として、こんな法律があるんだという程度でも
中小企業の経営者は知っておくべきではないか。
専門書だと抵抗があるが、
この本だと文庫本サイズなので、気軽に読めるのが
魅力だろう。
大企業だけでなく、最近は中小企業でも
コンプライアンスの要請が高まってきている。
この本では、会社と法律をどう向き合うかも
書いてあるので参考になるだろう。
★この本の中身は?
先程も書いたが、法律の全体像を書いてあるので、
細かいことは、専門家等に聞かなければならない。
でも企業法務全体を網羅するには最適な本ではないか。
タイトルを挙げておくので、参考にしてほしい
1、会社は法律とどう向き合うか
2、法務部の組織と役割
3、組織に関する法律
4、人事・労務に関する法律
5、財産に関する法律
6、取引関係の法律
7、債権管理に関する法律
8、紛争防止と紛争処理