親が亡くなったら何をすればいい?相続財産ごとの手続き完全ガイド 江戸川区船堀の司法書士・行政書士が解説

こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。

はじめに|相続手続き、何から始めればいいの?

親が亡くなったけど、何をどうすればいいのかわからない…

相続財産をどう分けるのか、手続きが難しそう…

相続が発生すると、「現金・預貯金」「不動産」「株・投資信託」「生命保険」「年金・退職金」など、さまざまな財産の手続きを進めなければなりません

さらに、名義変更をしないまま放置すると、大きなトラブルにつながることも…!

この記事では、相続開始後の手続きに特化した司法書士・行政書士事務所として、スムーズに手続きを進めるコツをわかりやすく解説します。

1. 現金・預貯金はどうやって分ける?

銀行に預けていた親のお金は、すぐに引き出せるの?

答えはNOです。

相続が発生すると、故人の預貯金口座は凍結され、相続人全員で手続きをしないと引き出せません。

📌 スムーズに進めるコツ

✅ 金融機関ごとに必要な書類を確認する(銀行によって異なる)
✅ 相続人全員の同意が必要な場合もあるので、事前に話し合っておく
✅ 遺産分割協議書を作成し、誰がいくら受け取るのか明確にする

特に、預貯金の相続には「遺産分割協議書」が必要な場合が多いため、早めに専門家に相談しましょう。

2. 不動産を相続するときの注意点

親の家を相続したけど、このまま住めばいいの?

相続した不動産には、名義変更(相続登記)が必須です。

相続登記をしないまま放置すると、以下のリスクが発生します。

📌 名義変更しないリスク

✅ 売却できない(買い手がつかない)
✅ 固定資産税の支払い者が不明確になり、トラブルの原因に
✅ 相続人が増え、手続きがより複雑になる

2024年4月から相続登記が義務化され、放置すると10万円以下の過料(罰則)が発生する可能性も!

相続登記は早めに済ませることが大切です。

3. 株や投資信託の相続手続き

親が持っていた株や投資信託、どうやって相続するの?

株や投資信託は、預貯金と違い価格が変動するリスクがあるため、早めの手続きが重要です。

📌 ポイント

✅ 証券会社に相続の届出をする(会社ごとに手続きが異なる)
✅ 株価が変動するため、相続人間でトラブルにならないように話し合う
✅ 売却する場合は、相続登記後に行うのが一般的

手続きが遅れると、株価が下がり、相続時よりも評価額が低くなることもあります。

早めの手続きが、スムーズな相続につながります

4. 生命保険を相続に活用する方法

生命保険金は相続財産に含まれるの?

生命保険金は、「受取人」が指定されている場合、遺産分割協議の対象外になります。

つまり、遺産トラブルを避けるための有効な手段として活用できます。

📌 生命保険のメリット

✅ 受取人が決まっているので、遺産分割でもめない
✅ 相続税の非課税枠がある(法定相続人×500万円)
✅ 比較的スムーズに受け取れる(銀行口座の凍結と違い、手続きが早い)

「相続でもめるのが心配…」という方は、生命保険を活用することで、スムーズに遺産を分配できる可能性があります。

5. 未支給年金・退職金の請求方法

親の年金は、亡くなったらもうもらえない?

いいえ、亡くなった月の年金は「未支給年金」として請求可能です。

また、会社勤めだった方は、退職金の支給がある場合もあります。

📌 請求のポイント

✅ 未支給年金は「生計を共にしていた親族」が請求できる
✅ 会社員だった場合、退職金の請求先を確認(勤務先・共済組合など)
✅ 請求期限があるため、早めに手続きを進める

意外と見落としがちな部分なので、「もらえるものはもらう」という意識でチェックしましょう。

6. 相続税がかかる財産・かからない財産

相続財産はすべて課税対象?

実は、同じ1,000万円の財産でも「相続税がかかるもの」「かからないもの」があります。

📌 相続税がかかる財産

✅ 現金・預貯金・不動産・株式・投資信託

📌 相続税がかからない財産

✅ 生命保険の非課税枠(法定相続人×500万円)
✅ 死亡退職金の非課税枠(法定相続人×500万円)

「思ったより相続税が高かった…」というケースを防ぐためにも、相続財産の種類を把握し、適切な対策を取ることが重要です。

7. 名義変更しないとどうなる?リスクを解説

親の不動産や車の名義変更、今やらなくても大丈夫?

放置すると、後々大きなトラブルになる可能性があります!

📌 名義変更を放置すると…

✅ 不動産の売却ができない
✅ 車の廃車・売却・譲渡ができない
✅ 相続人が増え、手続きがどんどん複雑化する

「今は問題ない」と思っていても、いざ手続きしようとしたときに大きな負担になりがちです。

早めの手続きが、トラブルを防ぐカギになります。

まとめ|相続開始後の手続きは司法書士に相談を!

✅ 相続財産ごとに手続きが異なり、早めの準備が必要
✅ 名義変更を放置すると、大きなトラブルになる可能性あり
✅ 相続登記は義務化され、放置すると罰則のリスクも
✅ 専門家に相談することで、スムーズに相続手続きを進められる

「何をすればいいかわからない…」という方は、今すぐ司法書士に相談を!

江戸川区船堀の司法書士・行政書士きりがや事務所では、相続手続きに関するサポートを行っています。

「何から始めればいいかわからない…」という方は、お気軽にご相談ください。

今回は
『親が亡くなったら何をすればいい?相続財産ごとの手続き完全ガイド 江戸川区船堀の司法書士・行政書士が解説』
に関する内容でした。

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。