相続人に子供で未成年者がいたら・・・【司法書士の業務日誌】

相続人に子供で未成年者がいたら・・・

Q.夫が亡くなり、相続人は妻の私と
子供が2人います。
ひとりは大学生で成人していますが、
もう一人は高校1年生です。
不動産の名義を私にしたいのですが、
何か別の手続きが必要でしょうか?


相続人の一人に自分の子がいて、
未成年者。

そのようなケースはあります。

何か気をつけないといけないことはあるのでしょうか?


親が未成年者に代わって遺産分割協議ができるか?


未成年者の場合、法律行為をするには
原則、親権者の同意や代理が必要です。


そうなると遺産分割協議をする際も、
未成年者の場合、親が代わりに手続きが
できるのかが問題です。


遺産分割協議ができてしまうと、
親の言いなりに子が手続きをする
危険があり、子の利益を害して
しまいます。


なので、
親は子に代わって遺産分割協議を
することはできないのです。

ではどうすればいいのでしょうか?


家庭裁判所に特別代理人を選任する


遺産分割協議など親と子との間に
利害関係が生じる場合、
子に代わって代理人を選ぶ必要があります。


これが
「特別代理人」
といわれるものです。

特別代理人は、申立書を記載し必要書類を
揃えて家庭裁判所に提出します。

申立先は子の住所地の家庭裁判所
なります。

特別代理人は、相続人以外であれば
誰でもいいです。


例えば、妻の両親とかでも構いません。


申立をし、何もなければ1か月くらいで
特別代理人の許可がでます。


特別代理人が選ばれたら、その者と
相続人間で遺産分割協議をします。


そして、登記では、特別代理人が
遺産分割協議書に実印を押印し、
印鑑証明書を添付します。


もし未成年者が複数だったら・・・


今回の事例では、未成年者が1人でした。

仮に2人とも未成年者だった場合、
特別代理人はそれぞれたてないと
いけないのでしょうか?


結論からいうと、未成年者ひとりごとに
特別代理人を立てないといけません。


なので、未成年者が2人いる場合は、
特別代理人は2人必要ということに
なります。


まとめ

相続が開始し、未成年者がいた場合で
遺産分割協議をする場合は
特別代理人を選任する必要がある。

特別代理人の申立は
子の住所地の家庭裁判所で行う。

そのことを覚えておくといいでしょう。

家庭裁判所のホームページでも
紹介されています。

特別代理人選任(親権者とその子との利益相反の場合)


分からないことがあれば
最寄りの司法書士に相談することを
おすすめします。

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この記事を書いた人

司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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