こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
相続が発生すると、故人の財産を相続人で分ける必要があります。
この手続きを「遺産分割協議」と呼び、その結果を登記するのが「相続登記」です。
初めて相続を経験する方にとっては複雑で不安な過程かもしれませんが、順を追って理解していきましょう。最後までぜひ御覧ください。
最後までぜひ御覧ください。
遺産分割協議から登記までの流れ
1.遺産分割協議とは
遺産分割協議は、相続人全員で話し合い、故人の財産をどのように分けるか決める過程です。
法定相続分通りでなくても、相続人全員の合意があれば自由に決められます。
話し合いがスムーズに進むためには、事前に故人の財産を把握し、各相続人の意向を尊重しながら協議を進めることが大切です。
遺産分割協議のポイントとして、以下の点に注意しましょう。
- 全相続人の同意が必要
- 不動産や金融資産、動産などすべての財産を対象にする
- 争いが起きやすい事項は事前に解決策を考えておく
2.遺産分割協議書の作成
話し合いの結果を「遺産分割協議書」にまとめます。
この書類には、相続財産の内容、各相続人の取り分、日付、相続人全員の署名と実印の押印が必要です。
協議書の作成は慎重に行い、法的に有効な形式を保つことが重要です。
遺産分割協議書のポイントとして、以下の内容を含める必要があります。
- 相続財産の具体的な内容(不動産、現金、株式など)
- 各相続人の取り分
- 協議の結果が不明確にならないようにするための詳細な記載
- 相続人全員の署名と実印の押印
3.相続登記の準備
遺産分割協議の結果に基づいて相続登記を行うには、以下の書類が必要です。
- 遺産分割協議書
- 戸籍謄本(被相続人の出生から死亡までのものすべてと相続人全員分)
- 住民票(不動産を取得する人)
- 住民票除票もしくは戸籍の附票
- 固定資産評価証明書
- 印鑑証明書(相続人全員分)
相続登記の準備は、書類の収集や確認に時間がかかるため、余裕を持って進めることが大切です。
また、必要書類が不足している場合、登記申請が受理されないこともあるため、慎重に確認しましょう。
4.相続登記の申請
必要書類をそろえて、不動産の所在地を管轄する法務局に申請します。
この際、登録免許税が必要となります。
登録免許税は、原則、不動産の固定資産税の評価額に0.4%を乗じた額です。
例えば、不動産の固定資産税の評価額が1,000万円だとすると、登録免許税は4万円です。
相続登記の申請手続きは、以下の流れで行います。
- 必要書類の確認
- 登録免許税の計算と納付
- 法務局への申請書類の提出
- 申請書類が受理されると、審査が行われ、問題がなければ登記が完了
5.登記完了
申請から約2週間程度で登記が完了し、新しい登記簿が作成されます。
登記が完了するまでの期間は、法務局によって異なります。窓口で申請する際に確認してください。
登記完了後は、新しい登記簿を受け取り、相続人間で確認することが大切です。
登記完了後に確認すべきポイントは以下の通りです。
- 新しい登記簿の内容が正しいか確認
- 相続人間での合意内容が反映されているか確認
- 必要に応じて、専門家に確認を依頼
まとめ
遺産分割協議と相続登記は、故人の財産を適切に引き継ぐための重要な手続きです。
初めての経験で不安な点も多いと思いますが、司法書士などの専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
期限内に適切に手続きを行うことで、将来的なトラブルを防ぎ、故人の意思を尊重した相続を実現できます。
この内容が少しでもお役に立てば幸いです。
江戸川区船堀、宇喜田、葛西地域にお住まいの方で、相続に関するお悩みがある方は、ぜひ当事務所までご相談ください。
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今回は
『初めての相続手続き:遺産分割協議と相続登記の基本を江戸川区船堀の司法書士が解説』
に関する内容でした。
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