東京都江戸川区「6回目でやっと司法書士試験に合格した「相続・会社設立」の専門家 登記業務を通じてお客様に寄り添う」 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
記述式試験の配点で司法書士試験にどれだけ影響が出るのか?
「資格合格逆算メソッド」。
合格(=受験日)点を取るために、逆算して今何をすべきかを考えるメソッドです。
おそらく来年以降の司法書士受験生が「記述式の配点」が変わることに驚いていることでしょう。
今回は「資格合格逆算メソッド」の著者であり、現役司法書士である私の立場で配点変更がもたらす影響について書きます。
なお、このブログの著者は資格試験予備校等には属していませんので、完全個人の考えであることをご承知おきください。
司法書士試験記述式の得点が140点になる意味は?
率直な感想ですが、記述式の配点が倍になることで、司法書士試験の記述式の意味合いが大きくなったと思っています。
令和5年度の記述式の基準点は30.5点と70点満点の半分にも至っていません。
なので、択一式試験で高得点を取れば、記述式試験は半分取れれば受かってしまうという現象が起きています。
それだと登記を業務としている司法書士試験としてまずいのではないかということで配点を上げたのかと推察します。
ただ単に配点が倍になったことだけを考えると…
もう一つの考え方として、70点から140点に倍になっただけだから、記述式の配点を0.5点刻みから1点刻みに変えただけの可能性もあります。
そうすると、対策は例年通り、択一式で高得点を獲得して、記述式は6割~7割の得点でいいという考えも成り立ちます。
ただ、法務省から、記述式の得点の配点が140点満点になるだけの公表しかしておらず、配点方法の変更までは公表されていません。
また、不動産登記・商業登記の配点も公表されていません。
と考えると、この考えはあまり成り立たない気がしています。
司法書士試験記述式の配点変更が及ぼす影響は?
私は今回の配点変更は、より記述式を重視した変更であると思っています。
やはり、業務直結の試験である以上、記述式の点数の低さをみて法務省はまずいと思ったのでしょう。
いずれにしても、記述式も択一同様、しっかりとした対策を講じることが受験生には求められているといえます。
今後の司法書士試験の午後の部の対策をどうするか?
配点が変わるからといって、午後の試験の時間は変更がありません。
最近の午後の試験の問題は、ボリュームが多く、時間が足りないと言われています。
自分なりの「戦略」を立てて、完璧主義を捨てて、問題に取り組むべきだと言えます。
その時に、択一式の場合、答えが素早く導かれるか、引き出しをしっかり出す訓練(アウトプット・過去問演習)はより重要になるでしょう。
ますます事務処理能力が問われる感じがします。
記述式は、問題文を短時間で正確に読む「読解力」と「事務処理能力」、ケアレスミスをしないで90~120分の時間を割けるようにすることが重要です。
まとめ
午後の試験の部の場合、択一式で35問中28~30問、記述式で8割得点できるような勉強方法を作り出すべきです。
合わせて「読解力」と「事務処理能力」は今まで以上に勉強の他に身につけるべきです。
今回は
『「資格合格逆算メソッド」司法書士試験の配点変更とその影響』
に関する内容でした。
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