東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
成人式に晴れ着が着れず参加できなかった・・・
「株式会社はれのひ」の経営破綻は連日マスコミ等でも報道されました。
会社設立から経営破綻まで10年も経っていない会社、急成長が一挙に破綻する、最近多いですね。
会社設立後の急成長が一番怖い 資金繰り等は大丈夫ですか?
設立から間もない会社の急成長が危険
はれのひは登記事項証明書を見ると平成23年3月に設立。
その後、平成26年には横浜に支店を設置しています。
あと、平成24年12月末に増資をしていて、現時点での資本金の額は150万円ほどです。
東京商工リサーチの記事によると、設立後の9月期の売上高は3500万円、28年9月期で売り上げが4億8000万円になっていたので急成長しているのが分かります。
実は急成長しているのが怖いところ。
急成長していると売り上げをあげることばかりに目が行ってしまい、拡大路線を考えてしまう経営者が多いです。
実際キャッシュフローがどれだけあるのか確認せず事業規模を拡大しているのです。
なので、売り上げが過去最高になっても、会社に残っているキャッシュはほとんどない。
売り上げばかりに気を取られ、利益のことは考えていないことの典型例が今回の悲劇を呼んだのだと思います。
急成長しているときこそ利益がどれだけあるのかを確認
どうしても、売り上げばかりに気を取られ、肝心な利益がどれだけでているか気にしていない経営者が多い。
売り上げが上がると経営者の様子も変わってしまい、まるで羽振りがいいと勘違いする方も・・・
実は売り上げが拡大しているということはそれだけ設備投資や経費がでていく。
固定費も当然かかるわけで、そのことを全く考慮しないでただ事業を拡大していると、最後には資金がショートしてしまうことになるのです。
なので急成長しているときこそ利益をきちんと確認するべきなのです。
「はれのひ」も、急成長する段階で多くの店舗を出しています。
当然店を出すわけなので家賃や従業員の給料も発生してきます。
急成長していると言いながら、実は資本金の額が150万円しかないということは、手元資金は全然潤沢ではなかったということも考えられます。
私は会社設立時に経営者の方は資金繰りや事業計画の作成方法をきちんと学ぶべきだと思います。
結局傲慢な経営が周りの方々に迷惑がかかるのです。
まとめ
急成長しているときこそ足元をきちんと見る。
それが会社経営する上で大事です。
売り上げばかり見ていると、勘違いしてしまい、最後には多くの方に迷惑をかける。
経営者こそ資金繰りの勉強を会社設立前段階からきちんとすべきだと今回の「はれのひ」の経営破綻から感じました。
今回は
『会社設立後の急成長が一番怖い 資金繰り等大丈夫ですか?「はれのひ」の経営破綻から』
に関する内容でした。
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